デザインB
 Design B
 担当教員:早川 貴泰(HAYAKAWA Takahiro),西野 毅史(NISHINO Takeshi)
 担当教員の所属:地域教育文化学部非常勤講師
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
この授業はデザイン領域の制作・鑑賞を通して、
1.デザイナーとしての基礎・デザイン領域に関する教養を学ぶこと
2.「デザイン」を他者に教えるためのノウハウや思考を学ぶこと
3.人工知能(AI)時代におけるアーティスト/デザイナー/クリエイターのための根本的な創作に必要なノウハウや思考を学ぶこと
以上の3点を目標としている。
 グラフィックデザイン/映像デザイン/メディア芸術に関する制作の方法、企画の立て方、発表の仕方など制作の基本を学ぶことから始め、同時にデザインの歴史、デザインの原理原則、著作権、制作者倫理等について幅広く参照し考える場とする。さらにデザインの社会的役割や機能、デザインに関わる者の社会的使命について共に考える機会となることが理想である

【授業の到達目標】
1.デザインの技法の原理や種類を理解し、説明できる。
2.基本的なデザインの技法を用いた作品を創造できる。
3.デザインのグループワークに参加でき、グループメンバーとコミュニケートしながら創造的活動を行なうことができる。
4.デザインの専門機器を使用でき、デザインの概念に基づいた操作ができる。
5.映像制作の基礎技術や原理を理解し、説明できる。
6.映像の歴史を理解し、説明できる。
7.作品制作のための企画やアイディア出しができる。また、その方法論を理解し、説明できる。
8.制作物に関してのプレゼンテーションや、講評ができる。
9.研究領域に関するリサーチができる。
10.リサーチをもとにした研究や制作ができる。
11.SNS等の情報発信のツールを使いこなし、情報情報発信ができる。
12.「課題発見能力」「課題探求能力」「コミュニケーション能力」「行動力」「社会性」の基礎的な力を身につける。

【授業概要(キーワード)】
デザイン 映像 アニメーション アニメ マンガ メディア・アート メディア芸術 音楽 ゲーム ワークショップ デジタル コンピュータ IT テクノロジー デザイン思考

【科目の位置付け】
制作演習を通してデザインの原理を学び、制作に必要な基礎的なデザインの知識・能力を身につけるものである。中学校・高等学校一種免許状(美術)および高等学校一種免許状(工芸)取得の選択科目

【授業計画】
・授業の方法
毎回、グループもしくは個人で作品制作を行うワークショップを開催し、参考作品の鑑賞と解説、企画、制作、プレゼンテーション、講評を行います。
 デザイン領域やその周辺領域に関する最新の動向を反映するため、予定の履修内容が前後することがあります。
・日程
第1回(担当:西野):コンピュータの普及がデザインに与えた影響について概説
第2回(担当:西野):インフォグラフィックスの制作
第3回(担当:早川):アナログによる総合的な制作 視覚玩具制作ワークショップ (1) グラフィックデザインとアニメーション 動きの理論
第4回(担当:早川):アナログによる総合的な制作 視覚玩具制作ワークショップ (2) 企画とアイディアスケッチ
第5回(担当:早川):アナログによる総合的な制作 視覚玩具制作ワークショップ (3) フェナキストスコープ制作
第6回(担当:西野):アルゴリズムに基づいたデザインの演習
第7回(担当:西野):パタン・ランゲージについて概説
第8回(担当:西野):メディア芸術の始まりとその発展について解説
第9回(担当:西野):感覚運動スキームについての解説とそれに基づいたデザインの演習
第10回(担当:早川):コマ撮りアニメーション制作ワークショップ (1) 作品研究 ノーマン・マクラレン「隣人」
第11回(担当:早川):コマ撮りアニメーション制作ワークショップ (2) 撮影
第12回(担当:早川):コマ撮りアニメーション制作ワークショップ (3) Adobe After Effects 編集
第13回(担当:早川):コマ撮りアニメーション制作ワークショップ (4) Adobe After Effects 動画出力
第14回(担当:西野):マンガとアニメーションの関係について解説
第15回(担当:西野):第9回の制作物の発表と講評

【学習の方法】
・受講のあり方
ワークショップにおいて制作課題の意図を読み取り、課題に即した作品を時間内に制作する。グループワークにおいては主体的、積極的に制作に参加し、グループに貢献する姿勢が必要です。
・授業時間外学習へのアドバイス
気になったワードをインターネットで検索し、予習、復習することを推奨しています。授業内容を今後の勉強や活動の中で実践してみることが何よりの復習となります。課題制作を通して、自らの制作活動への発展を考察して下さ

【成績の評価】
・基準
制作物、プレゼンテーション、グループワークの際の貢献を軸に総合的に評価します。授業での活動へ積極的・能動的に参加できることが基準となります。
・方法
授業参加・課題への取組姿勢 50点 制作課題 25点 レポート課題25点 計 100点

【テキスト・参考書】
テキスト:特にテキストは用いない。適時、プリントを配付する。
参考書・参考資料等:
・永原康史(著)「インフォグラフィックスの潮流 情報と図解の近代史」(誠文堂新光社)
・森山朋絵(編)東京都写真美術館(監修)「映像体験ミュージアム イマジネーションの未来へ」(工作舎)
・高橋裕行(著)「コミュニケーションのデザイン史 人類の根源から未来を学ぶ」(フィルムアート社)
・栗原詩子(著)「物語らないアニメーション:ノーマン・マクラレンの不思議な世界」(春風社)
・文化庁(監修)「TOKYOメディア芸術オフィシャルガイド 文化庁メディア芸術祭20周年企画展―変える力」(現代企画室)

【その他】
・学生へのメッセージ
「デザイン基礎」「デザインA」を前提として、グラフィックデザイン/映像デザイン/メディア芸術を中心にデザイン領域における中級者を前提とした講義・演習を行います。自学自習によって講義内容をマスターする姿勢が大切です。
・オフィス・アワー
メールやSNSにおいて随時、相談を受け付けています。アドレスは講義で連絡します。

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