【授業の目的】
小学校の社会科教育において、地域社会に対する誇りと愛情を育て地域社会の一員として自覚し、環境の保全や自然災害防止の重要性に関心を深め、我が国の産業発展や社会の情報化の進展に関心をもたせることが求められている。さらに日本の歴史や伝統を大切にすること、平和を願う日本人として世界の国々の人々と共生することを自覚させることが求められている。しかも各種の基礎的資料を効果的に活用し、社会的事象の意味について考える力、調べたことや考えたことを表現する力を育てることも求められている。そこで本授業では、小学校社会科の授業で教師に求められる基礎的教育内容をあつかう。特に、歴史と地域、文化と伝統の内容に焦点をすえていく。
【授業の到達目標】
講義、発表、教科書の分析、レポートを通じて、小学校社会科教育の基礎的知識・技能を身につけることができる。
【授業概要(キーワード)】
歴史、教科書、史料、伝統、地域
【科目の位置付け】
この授業は、小学校教員免許取得のための選択科目であり、小学校社会科の基礎的教育内容を身につけるものである。
【授業計画】
・授業の方法
授業は講義中心で始めていくが、授業後半には、グループによる発表も行ってもらう予定である。具体的には、教科書の記述について、あるいは教員として教える際気をつけなければならない点などを、グループごとに話し合いながら探り、まとめて発表する。それを受けて受講生全員で議論する。
・日程
第1回 授業の概要説明、授業の進め方 第2回~第3回 3・4年生の歴史授業 第4回 6年生の歴史授業-古代史分野について 第5回 6年生の歴史授業-中世史分野について 第6回 6年生の歴史授業-近世史分野について 第7回 6年生の歴史授業-近代史分野について 第8回 6年生の歴史授業-現代史分野について 第9回~14回 グループ発表 第15回 授業のまとめ。課題レポートの提出
【学習の方法】
・受講のあり方
毎回授業に参加し、積極的に発表や議論に加わること。 課題に沿ったレポートを作成すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
とりたてて予習の必要はないが、毎回授業で配布されるプリントなどを活用して授業の復習をしておくこと。また、授業中に指摘した参考書などを読んで、発表に備え、課題レポートを作成すること。
【成績の評価】
・基準
課題レポートを評価の基本にすえ、授業の出席状況、発表の有無・内容などを加味して総合的に評価する。 具体的には授業に積極的に参加し、課題レポートを提出したか、加えて発表に備え、準備や議論などにも主体的に取り組んだか、を主要な要素とする。
・方法
平常点10点+発表点30点+レポート60点
【テキスト・参考書】
『小学校学習指導要領解説 社会編』(文部科学省、平成20年8月) 他、授業の際に、適宜指示する。
【その他】
・学生へのメッセージ
授業内容だけではなく、指示した参考書や新聞なども常に熟読しておくとよい。
・オフィス・アワー
必要に応じて相談を受ける。
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