【授業の目的】
演習と講義の組み合わせによって,運動やスポーツを実践的に学習する. 運動・スポーツに関するデータを自ら扱い分析しながら,データ処理の基礎を学ぶ. 取得したデータの読み取りと解説を通じて各種スポーツ科学の理論について体験的に理解する.
【授業の到達目標】
運動・スポーツの計測と分析を通してスポーツ科学的な知識を身につける. 身体の仕組みについて関心を持ち,運動やスポーツを科学的に考察できるようになる. 学習した計測や分析手法を応用し,コンピュータを用いた基本的なデータ処理ができるようになる.
【授業概要(キーワード)】
スポーツバイオメカニクス,運動生理学,動作分析
【科目の位置付け】
運動やスポーツを計測,分析し,解釈するまでの一連の学びを通して,物事を客観的に捉えたり,論理的に考察する力を養う.
【授業計画】
・授業の方法
演習によって自らが運動やスポーツをする時のデータを計測し,そのデータをコンピュータを用いて分析する. 講義によって計測や分析の方法や分析したデータ解釈について説明する.
・日程
第1回:運動やスポーツを科学的に分析する意義 第2回:データの計測1(運動中の心拍数の計測) 第3回:運動強度と心拍数の分析 第4回:心拍数と運動(講義) 第5回:データの計測2(筋電図の計測) 第6回:筋活動の分析 第7回:筋の仕組み(講義) 第8回:データの計測3(全身反応時間の計測) 第9回:反応時間の分析 第10回:神経系と身体の反応(講義) 第11回:データの計測4(各種スポーツ動作のビデオ撮影) 第12回:ビデオ映像による動作分析1 第13回:ビデオ映像による動作分析2 第13回:身体重心と運動(講義) 第14回:スポーツにおける身体運動(講義) 第15回:分析結果の発表(プレゼンテーション)
【学習の方法】
・受講のあり方
データを計測する際は,自ら検者,被検者となるので率先して行うこと. 自ら運動を行う演習やコンピュータを用いたデータ処理などの演習が多いので,授業への積極的な参加が必要になる.
・授業時間外学習へのアドバイス
運動・スポーツによるデータ取得するための演習の準備(服装,シューズ等の用意)には特に留意すること. データ処理や分析において授業内で遅れが生じた場合や,欠席した場合は,自宅や大学のコンピュータを使っての補填が必要になる場合もある. Web Classから事前に資料をダウンロードし,目を通しておくと良い.
【成績の評価】
・基準
成績の評価基準の各項目から総合的に判断し評価する.
・方法
レポート(50%),プレゼンテーション(20%),授業に対する意欲および態度(30%)
【テキスト・参考書】
Web Classによって適宜資料を配付する.
【その他】
・学生へのメッセージ
データ処理には,ある程度の数学的な知識やコンピュータを操作する能力が必要となるが,高度な能力を要するものではない.よって,文・理系問わず受講可能である. 演習では,受講生が実際に屋内外で運動・スポーツを行いながらデータの計測を行う.
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