【授業の目的】
①社会の中で医学・医療が果たす役割を意識する。 ②医学研究や医療行為を推進するために、考慮すべき規範や原則の概略を理解し、良き医学者・医療人となるための基盤を養う。 ③医学の学問としての概略を理解して、医療学や医科学の考え方の基礎を養う。 ④上記①~③についてデーターをまとめ自らの意見を表現するための方法について理解する。
【授業の到達目標】
本セミナーでは、課題に対する情報収集能力と問題解決能力習得の端緒とすることを目標とし、下記の目安を設ける。 1)前項②に示す課題を医師や患者の立場で理解し問題点を述べることができる。2)前項①~③の問題解決のために必要な知識・技能とは何かを説明できる。3)医師が患者に接する際の望ましい態度・姿勢を自分で身につける。4)医学専門教育科目で学ぶ知識と技能習得に必要な戦略とは何かを述べられる。
【授業概要(キーワード)】
学生主体型授業、リサーチマインド、生命倫理、医師の義務と裁量、患者の権利、インフォームド・コンセント、基礎医学、臨床医学、社会医学
【科目の位置付け】
本科目は医学学習の序論的内容である。取り上げるテーマは、この授業で終わるものではなく医学教育6年間全体に関わるものと認識されたい。
【授業計画】
・授業の方法
講義および課題を与えてそれに対する討論を行う。また、レポートを作成する。
・日程
講義時間:水曜日8:30~10:10 講義内容(予定) 4月12日 オリエンテーション、4月19日~5月17日 医学・医療と社会、5月24日~7月5日 医学・医療の基本原則(医学史、医学倫理、患者の権利、医師の義務と裁量、インフォームド・コンセント)、7月12日~7月26日(学生生活総論)、8月2日 総括
【学習の方法】
・受講のあり方
内容が正しいか誤りかは問わない。積極的な討論への参加を期待する。さらに、知識を受動的に取得するのでなく、考える学習で臨むこと。 基盤教育科目や医学専門教育科目で学んだ内容との、有機的連携を図ること。
・授業時間外学習へのアドバイス
【成績の評価】
・基準
レポート及び討論の内容により評価する。配分は単元により異なる。レポートには問題解決のための過程や方法、そして次段階何を実践すべきかを明記されているかを基準に評価する。
・方法
4分の3以上の出席がない場合は不合格とする。その上で討論の内容について40%前後、レポートの内容について50%前後の比重を付け単元毎に採点し成績評価する。
【テキスト・参考書】
厚生労働省編 厚生労働白書平成29年版
【その他】
・学生へのメッセージ
ここに取り上げるテーマや課題は、入学直後に取り組むのには、抽象的な内容を含むものである。しかし、医師や医学者として道を歩むに当たり、常に念頭に入れておかなければならないテーマであり、かつ将来必ず直面する問題である。積極的に学習することを期待する。
・オフィス・アワー
特に定めない。
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