医用画像工学論
 Medical Imaging Technology
 担当教員:湯浅 哲也(YUASA Tetsuya)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)応用生命システム工学分野
 開講学年:1年,2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
医用画像工学の初歩について学ぶ.
現在の臨床診断において,医用画像は不可欠なものとなっている.とくに,切開することなしに,体の内部を観ることができる断層画像(CT;Computed Tomography)技術は,情報機器の発展に伴い,著しい進歩を続けている.本講義では,断層画像が取得される基本原理についてを,物理学および情報工学の観点から解説する.

【授業の到達目標】
断層撮像技術の基礎となる基本的なアルゴリズムについて学ぶ.臨床応用についても例を用いながら解説していく.高精細な体内の画像が,どのような数学と物理の理論に基づいて生成されるかを学ぶ.

【授業概要(キーワード)】
フーリエ変換,フーリエ切断面定理,フィルタード・バックプロジェクション

【科目の位置付け】
学部の信号処理,画像工学のアドバンスト・コース

【授業計画】
・授業の方法
プリントを配る.
・日程
第一週 イントロダクション
第二週 フーリエ変換の復習
第三週 フーリエ切断面定理
第四週 X線CT その1
第五週 X線CT その2
第六週 MRI その1
第七週 MRI その2
第八週 MRI その3
第九週 核医学イメージング その1
第十週 核医学イメージング その2
第十一週 超音波イメージング,光イメージング
第十二週以降 トピックス

【学習の方法】
・受講のあり方
画像工学の基本は信号処理です.その中でもフーリエ変換に関する知識は不可欠です.数式をいとわずに,忍耐強く追跡すること.
・授業時間外学習へのアドバイス
とくに要請しない.
鉛筆を持って,数式を追跡する.

【成績の評価】
・基準
CTについてのプログラミングに関するレポートを課す.
・方法
レポートにより採点.

【テキスト・参考書】
特に指定しない.
斉藤恒雄著:画像処理アルゴリズム(培風館)

【その他】
・学生へのメッセージ
これまでに学んだ数学や物理が医学においてどのように生かされているかを理解してほしいと思います.
学部の信号処理および画像工学を学んでいることが望ましい.
・オフィス・アワー
居室にいるときは基本的にいつでもよい.

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