混相流特論
 Multiphase Flow
 担当教員:幕田 寿典(MAKUTA Toshinori)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)機械システム工学分野
 開講学年:1年,2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
混相流とは,2種類以上の固体・液体・気体が混ざった流れのことを指し,例えば,気泡を含む流れ(気-液)や土砂を含む流れ(固-液)等も一種の混相流である.本講義では主に気液二相流を中心として混相流の基礎理論および応用について解説する.
混相流の定義と取り扱い方について理解を深める.

【授業の到達目標】
主に単相の流れを対象として学んできた流体力学の知識をさらに深め,混相流に関する基礎知識および基礎理論を修得させることを目標とする.

【授業概要(キーワード)】
混相流,気泡,流体力学

【授業計画】
・授業の方法
通常の授業では講義と演習を行い,期末に期末試験を行う.
・日程
第1~4週 流体力学の復習および混相流の概念・理論
第5~6週 二相流のパラメータ、流動パターン
第7~11週 気液二相流について(気泡形状,上昇挙動,流れ場,振動,物質移動など)
第12週 固気二相流について
第13週 固液二相流について
第14週 最新研究の紹介
第15週 期末試験

【学習の方法】
・受講のあり方
私語,飲食,講義中の出入り等,他の受講生の迷惑となる行為はしないこと.
・授業時間外学習へのアドバイス
前回までの講義内容を理解しておくこと.
自分なりにノートを見やすく整理し,式の導出過程なども必要に応じて補足して不明な箇所を残さないこと.

【成績の評価】
・基準
各授業ごとの理解度を問う演習のレポートと
全体的な混相流の理解度を問う期末試験で評価します.
但し、授業の進捗によっては期末試験に替えて最終レポートとすることもあります.
・方法
期末試験を60点,授業中の演習のレポートを40点とし,合計で60点以上取った者を合格とする.

【テキスト・参考書】
必要に応じてプリントを配布する.
(1)「混相流体の力学」日本流体力学会編, 朝倉書店
(2)「微細気泡の最新技術」高橋正好ら, NTS出版
(3)「Bubbles, Drops, and Particles」R.Clift(1978), Academic Press

【その他】
・学生へのメッセージ
混相流は身近に存在する流れであり,その理解は非常に重要である.問題の解き方を暗記するだけでなく,現象の概要を理解するよう心がけること.
流体力学の基礎知識を必要とする.
・オフィス・アワー
木曜日 16:00~17:00

59000324-2017-15-56817