【授業の目的】
農学部の主要な教育目標である持続的環境保全に関する知識や技術を学ぶ上で基礎となる内容である、生態系の構造や機能、基本法則、生産者としての植物、消費者としての動物、分解者としての微生物等の関係や役割について解説し、生態学全般に関する基礎知識を習得することを目的とする。
【授業の到達目標】
この講義を受講した学生は、安全な農産物の生産や森林および地域の環境保全を学ぶ上で、基礎的に認識すべき事項である生態系の構造や機能および法則、生産者、消費者、分解者の相互関係等の基礎的知識を理解し、かつ説明できる。
【授業概要(キーワード)】
生態系の構造や機能、基本法則、生産者、消費者、分解者、相互作用
【科目の位置付け】
学部共通科目 この授業は、食料、生命、環境科学について総合的な判断力を得る上での基礎知識を身につけるものである(農学部のディプロマ・ポリシー)。
【授業計画】
・授業の方法
以下のように教員が分担して講義します。
・日程
1. 全体のガイダンス -環境と生物-(林田) 2. 進化の基本原理(森) 3. 生活史の戦略 生物の環境適応とその類型(森) 4. 適応戦略と生物間相互作用(林田) 5. 森林群集の構造と遷移(林田) 6. 生物の分布と環境-植生分布とその要因(林田) 7. 生態系の構造と機能-物質生産とエネルギー流(林田) 8.前半のまとめと試験(森、林田) 9. 微生物とは? 10. 生物間相互作用における微生物の役割 11. 微生物と環境保全(以上 小林) 12. 動物の種間相互作用-捕食関係 13.動物の種間相互作用-競争と共生 14. 食物連鎖と生物群集(以上 佐藤) 15. 後半のまとめと試験(佐藤、小林)
【学習の方法】
・受講のあり方
すでに高校で学んでいる内容も多い。集中して講義を受けること。
・授業時間外学習へのアドバイス
興味のある項目は、自ら調べて整理すること。
【成績の評価】
・基準
生態学の基礎的な事項について適切に説明できることを合格の基準とします。各教員による筆記試験や教員によってはレポートを課す場合があるので、それらをもとに総合的に判定します。
・方法
各教員の判定(100点満点)の平均をとり、60点以上を合格とします。
【テキスト・参考書】
各教員が指定、紹介する。 共通の参考書として「生態学入門」(日本生態学会編)化学同人社
【その他】
・学生へのメッセージ
生態学は農学を学ぶすべての者が知っておくべき知識を含みます。 生態系を保全する意味と大切さを学び取ってください。
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