教職大学院への招待
 Introduction to the Programs of Professional School of Education
 担当教員:江間 史明(EMA Fumiaki),出口毅(DEGUCHI Takeshi),青柳敦子(AOYAGI Atsuko),石﨑貴士(ISHIZAKI Takashi),今村哲史(IMAMURA Tetsunori),加藤咲子(KATO Emiko),大澤弘典(OHSAWA Hironori),高野浩男(TAKANO Hiroo),中井義時(NAKAI Yoshitoki),三浦光哉(MIURA Kouya),三浦登志一(MIURA Toshikazu),村山良之(MURAYAMA Yoshiyuki),森田智幸(MOTITA Tomoyuki)
 担当教員の所属:大学院教育実践研究科
 開講学年:2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 日本の教職大学院制度は、2008年に発足した。山形大教職大学院は、2009年に設立し、10年目を迎えている。「実習を中心として、理論と実践を往還する探究的な省察力を育成する教育課程」「研究者教員と実務家教員の協同による指導体制」「現職教員学生と学部新卒学生が学び合う学習形態」などの特徴を持つ。今後の教員養成の主軸となることを期待されているものである。

 本授業は、教職大学院の教育理念やカリキュラムの第一歩を学ぶことを通して、今、教員に求められている「専門性の高度化」について課題意識を広げることを目的とする。
 なお、2年次後期に開講される「学習開発フィールドワーク」の受講には、本授業を履修しておく必要がある。フィールドで指導する教職大学院の専任教員との関係を前期につくっておく必要があるからである。

【授業の到達目標】
・現在、教員に求められている「専門性の高度化」の課題を理解できるようになる。
 今、教師は、どのような課題に直面しているのか。それに対応するために、どのように専門性を高度化する必要があるのか、など。

・教職大学院の教育理念が「理論と実践の融合(往還)」であることを理解できるようになる。
 理論があればそれでけで実践をつくれるわけでもない。一方、実践さえできれば理論なんかどうでもいいというわけでもない。この両者の融合(往還)とはどういうことなのか、など。

【授業概要(キーワード)】
教職大学院、教職の専門性の高度化、理論と実践の融合(往還)、省察

【科目の位置付け】
児童教育コース チャレンジ・プログラムの授業科目。希望する小学校教育プログラムの学生も履修できる。

【授業計画】
・授業の方法
教職大学院の専任教員が、1人1回担当して、自分の専門から、実践へのアプローチとそれを支える理論や実務経験について語ります。
・日程
1  教職大学院制度って何? 授業の事実と「子どもの理(ことわり)」(江間)
2  教育経営と英語教育 (青柳)
3  英語科授業構成の実際と課題 (石﨑)
4  理科授業構成の実際と課題 (今村)
5  教育経営と国語教育 (加藤)
6  附属中公開研の講演(上智大学 奈須正裕氏)に参加
7  数学科授業構成の実際と課題 (大澤)
8  教育経営と総合的な学習 (高野)
9  学力とカリキュラムの評価 (出口)
10 附属小公開研への参加と終了後の懇談会
11 教育経営と山形県の教員に求められるもの (中井)
12 障害のある子どもの学校学級経営 (三浦光哉)
13 国語科授業構成の実際と課題 (三浦登志一)
14 学校の安全と防災教育 (村山)
15 カリキュラムと授業研究の実際と課題 (森田)

【学習の方法】
・受講のあり方
グループワークなどがある場合は、積極的に参加することが期待される。
・授業時間外学習へのアドバイス
受講者各自が、専任教員のそれぞれの話を、「理論と実践の融合(往還)」という点から整理していくことが期待される。

【成績の評価】
・基準
レポートを、次の観点で評価する。
・教師にどのような専門性の高度化が期待されているのか、それはなぜかの説明。
・理論と実践の融合とは具体的に言うと、どういうことか、それを通して何を学べるかの考察。
・方法
「理論と実践の融合(往還)」をテーマに、15回の授業から2回の内容を各自で自由に選択し、それを素材にしてレポートを作成する。レポートのタイトルは、各自でつけてかまわない。レポートは、内容理解(50%)、理論と実践の融合についての考察(50%)で評価する。

【テキスト・参考書】
山形大学教職大学院パンフレット(大学院実践研究科のホームページからダウンロードできる)

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