地形・表層地質災害論演習A
 Exercise on geoenvironmental disater A
 担当教員:八木 浩司(YAGI Hirosi)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
活断層,地すべり・崩壊等の地形災害に関する論文講読を行った上で,そこで扱われた地形災害を実際に空中写真と地形図を用いて自ら認定する.そして地表変動や災害の本質を理解する.

【授業の到達目標】
活断層の活動や地すべり・崩壊に関する調査法を習得し,それらの空中写真判読において出現位置認定や活動様式の解析ができるようになる.

【授業概要(キーワード)】
活断層,地すべり・崩壊,山地災害,論文演習,野外実習

【科目の位置付け】
高度な専門性を獲得するための科目である.

【授業計画】
・授業の方法
ゼミ形式および野外実習
・日程
毎回地表災害に関する学術論文をゼミ形式で発表する.
周辺地域で発生した災害地域に赴いて,その現象と本質の把握を実践的に学ぶ.
1回目:空中写真による地すべり地形判読1
2回目:空中写真による地すべり地形判読2
3回目:重力性山体変形の空中写真判読1
4回目:重力性山体変形の空中写真判読
5回目:仙台市西方定義付近の地すべり地形
6回目:秋田県・羽後川井付近の地すべり
7回目:小谷温泉地すべり
8回目:白鷹山崩壊
9回目:琵琶湖西岸地震と町居崩れ
10回目:松之山地すべり
11回目:姫川流域・真那板山崩壊
12回目:帰雲山崩壊
13回目:犀川丘陵・岩倉山地すべり
14回目:島原・眉山崩壊
15回目:高知県・加奈木崩れ

【学習の方法】
・受講のあり方
直近に発生した災害に関する論文や自分の関心の高い論文を選び,そこで扱われた災害地域の空中写真判読において活断層や地すべりを認定するとともに,受講者を前にしてプレゼンテーション形式で発表する.
周辺地域で災害が発生した際には即応体制で調査に出かけられるようにする.
・授業時間外学習へのアドバイス
担当論文の理解とともにプレゼンテーション技術を磨く.

【成績の評価】
・基準
授業中の課題において地すべり地形や活断層を認定できると判断され,さらにプレゼンテーションで明解な発表ができたものを合格とする.
・方法
課題提出(80%)とプレゼンテーション(20%)の総合点60点以上を合格とする.

【テキスト・参考書】
資料は随時配付する.
参考書:井上公夫,"建設技術者のための土砂災害の地形判読実例問題 中・上級編",古今書院

【その他】
・学生へのメッセージ
理解の盲点をつかれてもくじけないこと.
・オフィス・アワー
随時

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