山形の歴史と文化(山形から考える)
 History and Culture in Yamagata(Thinking Outside Yamagata)
 担当教員:荒木 志伸(ARAKI Shinobu)
 担当教員の所属:教育企画部
 開講学年:1年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
山形について歴史および文化的視点から学び、地域への理解を深める授業です。
山形大学に在籍している4年間はもちろん、卒業後も山形という土地とそこで触れた文化に少なからず影響されるところが多いはずです。「地域」を知ることは、自らの生まれ育った場所を認識することであり、「自己」を発見することでもあります。山形で生まれ育った人も、初めて来られた人も、本授業で山形についての理解を深めてください。

【授業の到達目標】
(1)山形の歴史・文化についての知識を得たうえで、その魅力を自分の言葉で人に説明することができるようになる。
(2)授業で得た知識をもとに自らの目で観察し、体験を通じてそれらへの理解を深めることができる。

【授業概要(キーワード)】
山形、歴史、考古学、信仰、人物、食文化、学生主体型授業(▽□○)

【科目の位置付け】
本授業は、山形の歴史と文化について早い段階で学び、地域を構成し運営する自立した人間としての「人間力」を身につけていくものです。

【授業計画】
・授業の方法
ほぼ毎回、授業前日までに提出すべき課題があります(12回×5点=60点)。必ずWeb Classに登録し、自ら文献やインターネット等で調査した上で授業に臨んでください。
授業は事前学習の解説を含め、講義形式で進めます。多くの映像資料などをパワーポイントを使用しながらわかりやすく解説していきます。
なお、前半の山形の歴史について学んだのち、指定した博物館(山形県立博物館、東北歴史博物館など)への見学と、それに関わる課題の提出があります。
・日程
1 ガイダンス
2 山形県の概要
3 山形の歴史① 旧石器、縄文 -山形の成り立ち、花開く縄文文化-
4 山形の歴史② 弥生時代、古墳時代 -稲作の開始と日本海側北限の古墳-
5 山形の歴史③ 奈良・平安時代 -出羽国府と遺跡-
6 山形の歴史④ 鎌倉~室町時代 -山形の荘園、武士と信仰-
7 山形の歴史⑤ 江戸時代 -近世諸藩とその成り立ち-
8 山形の文化① 食文化からみた山形‐果物王国・在来野菜‐
9 山形の文化② 食文化からみた山形‐蕎麦と麺文化‐
10 山形の文化③ 食文化からみた山形‐日本酒‐
11 山形の文化④ 霊場と信仰‐山寺・出羽三山‐
12 山形の文化⑤ 山形の伝統工芸
13 山形の歴史と人物① 最上義光、上杉鷹山
14 山形の歴史と人物② 地域を支えた人々
15 授業のまとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
事前学習やレポート提出は、すべてWeb Class経由になります。必ず登録をした上で、授業に参加してください。
講義では、パワーポイントや映像資料を見ながら、配布資料に適宜メモを取るなどして受講してください。
・授業時間外学習へのアドバイス
シラバスの内容に沿って、普段から書籍、新聞、テレビなどで関連する内容について興味を持つように心がけましょう。また、山形県内の身近な地名等に関心を持ち、日ごろから土地勘を養うように心がけると授業への理解が深まります。

【成績の評価】
・基準
(1)山形の歴史や文化に関する基礎的な知識について正確に取得し、その内容や背景について理解できているか。
(2)山形の地域的特色は何かについて、論理的に自らの言葉で説明できるか。
・方法
事前提出課題 60点(5点×12回)
博物館見学による課題レポート 20点
最終レポート 20点

なお、講義15回の授業のうち、10回以上出席していない場合、単位取得は不可となるので注意しましょう。また、授業中は私語厳禁です(注意しても止めない場合、教室から退出を求める場合があります)。

【テキスト・参考書】
【参考書】
『山形県の歴史散歩』1993
横山昭男編『図説 山形県の歴史』1996

【その他】
・学生へのメッセージ
「山形ってどんなところ?」と聞かれて、1つでも2つでも自らの表現で語ることができるようになってください。山形には誇るべき歴史や文化財、食文化が沢山ありますが、それらの内容と背景を学ぶことで、山形を大好きになって頂きたいと思います。
・オフィス・アワー
在室時はいつでも対応します。事前にメール等でご連絡の上、研究室においでください。
 担当教員連絡先:shinobu@kdw.kj.yamagata-u.ac.jp

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