【授業の目的】
「英文読解力を中心に,英語運用能力を総合的に養成する授業である」と定められています。この授業では,動詞の型を学習することにより,英文構造を把握するために必要な基礎的事項,辞書の説明を読むために必要な基礎的な文法用語を身につけること,並びに,基本動詞の句動詞(多語動詞)を学習することにより,それらになれることを目的とします。 授業では動詞の型について確認して行きます。皆さんには文型という用語でなじみが深いかもしれません。この確認作業では,英文構造を把握するために必要な基礎的事項,辞書の説明を読むために必要な基礎的な文法用語の確認も併せて行うことになります。 続いて,基本的な動詞における句動詞を扱います。句動詞とは簡単にいうと,動詞に down, off, out, up のような副詞や at, for, with のような前置詞が結びついて,一つの動詞のような働きをするものをいいます。実は,我々日本人は,一語の動詞の意味はわかる場合でも,英米人にとっては易しい基本的な句動詞の表現はとても苦手です。句動詞は普通に頻出しますので,英文を解釈するために避けて通れない部分です。
【授業の到達目標】
総合英語IIにおける共通の到達目標は「社会、文化、生活について一般的な語彙で書かれた英文を読んで理解できる。基本的な語彙や言い回しで、ある程度まとまった意見を交換したり、書いたりできる。」です。したがって,共通の到達目標に近づくために,本授業の到達目標は次のようになります。 動詞の型の学習では,例文を動詞の型に基づいて分類できるようになる。句動詞(多語動詞)の学習では,例文の状況を考え,基本動詞の意味と副詞・前置詞のイメージから句動詞(多語動詞)の意味をかなりの部分で導き出せることを身につけます。 補足説明をすると,外国語学習として英語を習得した人たちは,必ずといって良いほど動詞の型を知っています。英文構造を把握するには必須です。また,英語が苦手な人には,句動詞(多語動詞)の学習は効果的があります。彼らは,いわゆる単語帳のみの勉強をしようとする傾向があります。つまり,試験の前に当該語句を暗記して,その試験が終われば忘れてしまという繰り返しです。これでは定着しません。語句が実際に使われている例文の状況から,意味を導き出していればずいぶんと違います。この練習をするのに句動詞(多語動詞)は良い教材になります。なぜならば,動詞や副詞・前置詞とも見たことがあり,動詞については辞書に書かれている第1語義や第2語義を知っているからです。
【授業概要(キーワード)】
動詞の型,基本動詞の句動詞(多語動詞)
【科目の位置付け】
大学での学修や研究および社会生活において必要とされる英語の,実践的な基礎力を養成する。
【授業計画】
・授業の方法
(1)教科書を中心に1対多の演習形式の授業となります。当てられたときに慌てないように予習が必要です。 (2)2回の大きな試験(中間試験と期末試験)があります。 (3)教科書の単元が終わるごとに小テストを行います。(*成績の評価(方法)の項参照)
・日程
第1回 オリエンテーションを中心に 第2回 第3動詞型 第3回 第3動詞型,第2動詞型 第4回 第2動詞型,第4動詞型 第5回 第4動詞型,第5動詞型 第6回 第5動詞型,第1動詞型 第7回 第1動詞型,みかけの型からの整理 第8回 みかけの方からの整理,中間テスト 第9回 中間テスト, 第10回 run,take 第11回 take,put 第12回 put,push 第13回 push,pull 第14回 carry,Review Exercises I 第15回 期末テスト,解説
【学習の方法】
・受講のあり方
授業に遅刻・欠席しないことが一番です。
・授業時間外学習へのアドバイス
(1)予習に関しては,教科書の分からない語句を調べておく等,常識的な内容です。 (2)復習は重要です。それは,できるだけ早く(記憶が冷めやらぬうちに)復習をすることです。これは,中間・期末試験に備えてということになります。
【成績の評価】
・基準
2/3以上の出席者に対し試験で評価します。合格には試験で60%以上の成績が必要です。
・方法
中間テスト60%,期末テスト40%で評価します。中間テスト終了時点で進度が良好の場合には,単元が終わるごとの小テストを導入し評価に参入します。その場合には中間テスト50%,小テスト20%,期末テスト30%の評価とします。
【テキスト・参考書】
テキスト 著者:倉田 誠 他 英文タイトル:Pick Up Basic Verbs and Push Up your Test Scores 和文タイトル:検定試験対策のための英語基本動詞マスター, 出版社:松柏社
【その他】
・オフィス・アワー
特定されたオフィスアワーの時間は設けません。可能な限り随時受け付けます。諸君の放課後は,教員は会議等で,すれ違いとなることが多いです。不在の場合には,連絡黒板とメモ用紙がありますので活用願います。学生番号,氏名,連絡先,受講クラス曜日・校時,内容等を記しておいてください。こちらから連絡します。
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