【授業の目的】
分子生態遺伝学の解析技術を演習形式で学び、身につけることを目的とする。
【授業の到達目標】
目標1 集団遺伝学の基礎を理解する。 目標2 血縁度と近交係数を理解する。 目標3 集団構造を調べる方法の原理を理解し、使えるようになる。 目標4 血縁度や近交係数を推定する方法の原理を理解し、使えるようになる。
【授業概要(キーワード)】
生態遺伝学、集団遺伝学、進化生物学
【科目の位置付け】
カリキュラムポリシーで示された高度な理論,実験法、技術を修得することを目標とし、ディプロマポリシーで示された研究成果を得るために必要な手法を自ら組み立てる能力を修得した者に単位を認定します。
【授業計画】
・授業の方法
最初に講義をおこない、その後でデータ処理を学ぶための演習をおこないます
・日程
・ 複数週にわけて集中講義形式で実施する。 第1回 集団遺伝学の基礎1:HWE 第2回 集団遺伝学の基礎2:異なる適応度での遺伝子頻度の変動 第3回 集団遺伝学の基礎3:Fst、ボトルネック 第4回 GENEPOPの使い方 第5回 Alrequinの使い方 第6回 FSTAT等の使い方 第7回 STRUCTUREの使い方 第8回 GENELAND, DAPCの使い方 第9回 血縁度と近交係数の原理1:血縁度 第10回 血縁度と近交係数の原理2:親子判定 第11回 血縁度と近交係数の原理3:血縁度を調べる理由 第12回 Relatedness, Coancestryの使い方 第13回 Colonyの使い方 第14回 Cervusの使い方 第15回 Rでできる遺伝子解析
【学習の方法】
・受講のあり方
課題となるデータを渡すので、自分でソフトウェアをダウンロードして、結果を得てください。演習では、解析事例の参考となる論文を選び、その概要を発表してもらいます。
・授業時間外学習へのアドバイス
参考論文を読む
【成績の評価】
・基準
目標1と2については、レポートで達成度を評価し、必要な事項(概念)を正しく理解し、わかりやすく説明できていることを合格基準とします。目標3と4については、演習で技術の修得度を評価し、データ処理を正しく行えた場合には合格基準を満たすと判定します。
・方法
レポート80%、発表における説明(課題の達成度)および質疑応答で判定された理解度20%
【テキスト・参考書】
書名 進化・分子・個体・生態系, 著者名 ニコラス・バートン、出版社 メディカルサイエンスインターナショナル
【その他】
・オフィス・アワー
木曜日12時から13時まで
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