東南アジア文化論特論Ⅰ
 東南アジア文化論特論Ⅰ
 担当教員:今村 真央(IMAMURA Masao)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科グローバル・スタディーズコース
 開講学年:1年,2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
東南アジアから4つの国を選び、現代史から戦争もしくは虐殺事件を取り上げて、これらの事件に関する文学と映画作品を通して集合的記憶を分析する。具体的には、①インドネシアから9・30事件(1965年)、②ベトナム戦争、③カンボジアのクーメル・ルージュ支配、そして④ミャンマーの民族・宗教紛争の四つの事例を取り上げる。

【授業の到達目標】
(1)冷戦期以後の東南アジア現代史の大きな流れを説明できる。(2)人文社会科学研究における調査方法を理解し、学術論文を書くことができる。

【授業概要(キーワード)】
東南アジア、戦争、虐殺、記憶

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」をよく参照し、よく理解した上で履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
履修生は指定された論文の内容を討論していく形で読み進めます。講義は討論とともに進みます。
・日程
. イントロダクション
2. 東南アジアの冷戦期
3. インドネシア9.30虐殺(1)歴史的背景(オランダ植民地支配、独立からスハルト政権まで)
4. インドネシア9.30虐殺(2)国際社会の反応
5. インドネシア9.30虐殺(3)事件後:記録と記憶
6. ベトナム戦争(1)歴史的背景(フランス植民地支配、独立からアメリカ空爆まで)
7. ベトナム戦争(2)反戦運動
8. ベトナム戦争(3)事件後:記録と記憶
9. カンボジア「クメール・ルージュ」虐殺(1)歴史的背景(フランス植民地支配、独立からポル・ポト政権まで)
10. カンボジア「クメール・ルージュ」虐殺(2)国際社会の反応
11. カンボジア「クメール・ルージュ」虐殺(3)事件後:国連介入と国際法廷
12. ミャンマー民族紛争(1)歴史的背景(イギリス植民地支配、独立から軍事独裁まで)
13. ミャンマー民族紛争(2)
14. ミャンマー民族紛争(3):
15. 総括:東南アジアと集団的暴力

【学習の方法】
・受講のあり方
学術論文の精読を通して、読解と議論する力を養います。
・授業時間外学習へのアドバイス
特に興味関心を抱いた問題をさらに掘り下げて調査したいトピックについて、積極的に資料収集をしてもらいます。

【成績の評価】
・基準
「主体的な参加の度合い」、「知識の修得の度合い」、「理解の度合い」、「汎用的技能の修得の度合い(論理的思考力、文章表現力など)」の4つの評価基準で評価します。
・方法
討論での参加 30%、小論文 70%

【テキスト・参考書】
配布します。

【その他】
・オフィス・アワー
最初の授業でお伝えします。

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