特別活動論
 Theory of Special Activities
 担当教員:野口 徹(NOGUCHI Toru)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
学校経営上大きな位置を占める特別活動について目的や特質を理解し、実践上の課題を考えるとともに、学級活動(ホームルーム活動)の指導案を作成して模擬授業の行う活動を通して、実践的指導力を育成することを目的とする。

【授業の到達目標】
・特別活動の歴史及び意義,「人間関係形成」「社会参画」「自己実現」の視点や「チームとしての学校」の視点から学校教育における特別活動の意義や目標及び主な内容を説明出来る。
・「合意形成」「意思決定」に向けた集団活動を通して実践する特別活動の指導の在り方を説明出来る。

【授業概要(キーワード)】
学級活動 生徒会活動 学校行事 部活動

【科目の位置付け】
教職科目 この授業は、特別活動の意義や学校教育における役割について知り、特別活動の実践的な課題を解決するための能力を身に付けるものである。

【授業計画】
・授業の方法
特別活動の歴史的意義、学校教育上の位置や役割、各活動内容の目的・概要・指導上の留意点等を具体的な事例等を紹介しながら講義するとともに、指導案を作成し、模擬授業を実施するなどの演習を後半に取り入れて進めていく。
・日程
第1回:特別活動の学校の教育課程における位置・役割
第2回:昭和22年学習指導要領の「自由研究」,昭和26年学習指導要領の「教科以外の活動」「特別教育活動」
第3回:昭和33年学習指導要領の「特別教育活動」・「学校行事等」,昭和43年学習指導要領の「特別活動」
第4回:昭和52年・平成元年の学習指導要領の特別活動
第5回:平成10年・平成20年の学習指導要領の特別活動
第6回:平成29年の学習指導要領の特別活動
第7回:学級活動(ホームルーム活動)の理論と実践①(指導案の作成方法)
第8回:学級活動(ホームルーム活動)の理論と実践②(授業実践例の分析)
第9回:生徒会活動の理論と実践
第10回:学校行事の理論と実践
第11回:部活動の理論と実践と家庭・地域社会との連携
第12回:学級活動(ホームルーム活動)の指導案作成
第13回:学級活動の模擬授業①(前半グループの模擬授業の参観・分析)
第14回:学級活動の模擬授業②(後半グループの模擬授業の参観・分析)
第15回:学級活動(ホームルーム活動)の授業検討

【学習の方法】
・受講のあり方
講義では、各種の資料やスライド等を示します。自身が学校時代に経験した「特別活動」の様々な場面を想起して疑問点や課題等をノートにまとめてください。毎回、議論をしますので、実際に教師になったときのことを想定して積極的に臨んでください。
・授業時間外学習へのアドバイス
「予習のあり方」自身の特別活動の様子を思い出しながら、学習指導要領の特別活動の内容を読んで授業に臨んでください。
「復習のあり方」授業中にもった疑問や課題等を、配付資料を活用しながらノートをまとめておきましょう。

【成績の評価】
・基準
・特別活動の歴史及び意義,「人間関係形成」「社会参画」「自己実現」の視点や「チームとしての学校」の視点から学校教育における特別活動の意義や目標及び主な内容を理解している。
・「合意形成」「意思決定」に向けた集団活動を通して実践する特別活動の指導の在り方を理解している。
・方法
・授業時の毎回の小レポート 25点・レポート課題1 特別活動の歴史年表 25点・レポート課題2 特別活動の意義 25点・レポート課題3学級活動指導案25点

【テキスト・参考書】
テキスト:
中学校学習指導要領解説 特別活動編(平成29年7月 文部科学省)
高等学校学習指導要領解説 特別活動編(平成31年3月 文部科学省)
参考書:
中学校学習指導要領(平成29年3月告示 文部科学省)
高等学校学習指導要領(平成30年3月告示 文部科学省)     (※いずれも取得予定免許の学校種のもの)

【その他】
・学生へのメッセージ
実際に生徒を指導する場面を考えて取り組むことが重要です。まず理論を知り、それらと自分の経験とを比較して考えること。それらを活かして指導案を作成し具体的な授業イメージをもつことに積極的に取り組んでください。
・オフィス・アワー
講義において可能な日程を説明します。基本的にメールによって事前にアポイントメントをとってください。
連絡先:noguchi@e.yamagata-u.ac.jp

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