固体地球科学Ⅳ
 Solid Earth Sciences IV
 担当教員:常松 佳恵(TSUNEMATSU Kae)
 担当教員の所属:理学部理学科
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:3年,4年  科目区分:理学専門科目 
【授業の目的】
固体地球に関する事項を学ぶ。測地、重力、地球磁場、弾性論を取り上げ、基礎的な数式の学習と演習により、専門知識をさまざまな問題解決に応用する力を養う。

【授業の到達目標】
1)位置座標の表し方を理解し,説明できる。
2)GNSSによる測位の原理を理解し,説明できる。
3)重力異常と地下構造の関係を理解し,説明できる。
4)地磁気の三要素を理解し,説明できる。
5)弾性波動方程式を導く過程を理解し,説明できる。

【授業概要(キーワード)】
地球物理学 座標変換 GNSS 重力 地磁気 地殻変動 弾性体 流体

【科目の位置付け】
理学部理学科の学位授与方針(ディプロマー・ポリシー)のDP7・DP8に対応する。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)のCP2・CP4に対応する。

【授業計画】
・授業の方法
主に板書とパワーポイントによる補足をしながら、講義形式で行う。学習事項に応じて、演習問題なども取り入れて実際に考える力を養う。また、グループでの発表も行う。
・日程
(1)ガイダンスと地球の大きさ・形,(2)位置座標 座標変換 
(3)GNSS・一次変換の復習,(4)重力ポテンシャルとジオイド
(5)重力補正、アイソスタシー,
(6)変形の力学(応力―ひずみ曲線)
(7)破壊の力学(モール・クーロンの法則)
(8)地殻変動とそのモデル(9)地球磁場とダイナモ理論
(10)固体地球に関する研究発表会(グループワーク)
(11)弾性波動方程式の導出
(12)流体力学の初めの一歩
(13)演習
(14)試験
(15)試験の講評と授業のまとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
板書の内容を書き写しつつ、自分なりのノートを作成しながら講義を聞いてください。また、質問すべきことなどを考えながら授業を受け、必要があれば授業中に質問をするようにしてください。
・授業時間外学習へのアドバイス
WebClassに授業のスライドを上げるので、それを用いて復習をしていってください。また、ミニッツは毎週少しずつ問題を出しますので、これも復習の際に利用してください。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標の(1)-(5)ができるようになっていることを基準とします。
・方法
期末試験50%、提出物40%、グループワーク10%で評価します。欠席の際も、ミニッツの問題を後日解答すれば、その課題の点数分の60%の点数を与えます。

【テキスト・参考書】
テキスト:ニューステージ 地学図表(浜島書店)
参考書:物理測地学(B.ホフマンウェレンホフ/H.モーリッツ、Springer)
参考書:火山現象のモデリング(小屋口剛博、東京大学出版会)

【その他】
・学生へのメッセージ
実際の問題に照らし合わせて考えながら、実践的な力を身に着けてください。また、必要に応じて高校物理、数学を復習しながら望んでください。
・オフィス・アワー
通常は9:00~17:00までおりますが、出張や会議などで不在な場合もありますので、質問等がある場合は、事前にメールでアポイントを取ってから研究室を訪問してください。メールアドレスはガイダンスの際にお知らせします。

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