人体構造機能学入門
 Introduction to Anatomy and Physiology
 担当教員:内藤 輝 (NAITO Akira), 後藤 薫 (GOTO Kaoru)
 担当教員の所属:医学部医学科
 開講学年:1年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義・実習
 開講対象:医学科  科目区分:医学基礎教育・必修 
【授業の目的】
人体構造学および人体組織学に関する総論
解剖学は構造・形態の観点から人体の機能を理解することを目的としており、その導入として、肉眼解剖学および組織学を総論的に学習する。

【授業の到達目標】
医学を習得するための礎となる「人体構造学(肉眼解剖学、組織学)」の総論的学習を開始する。
1. 医学における解剖学習得の意義を説明できる。
2. 人体を構成する各部分の名称を述べることができる。
3. 骨の構造と名称を図示・説明することができる。
4.「細胞」の略図を描き、構成する各要素を説明することができる。
5.「組織」の概念を説明することができる。
6. 人体発生学(初期発生)を図示し説明することができる。

【授業概要(キーワード)】
骨学、組織学、発生学

【科目の位置付け】
2年次に開講する「人体構造学」の総論と位置付けた授業を行う。
<山形大学医学部医学科教育到達目標(コンピテンシー)>
1. プロフェッショナリズム
2. 医学知識と問題対応能力
3. 診療技術と患者ケア
7. 社会における医療の実践
8. 科学的探求
9. 生涯にわたって共に学ぶ姿勢

<医学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年度改訂版)>
C-1 生命現象の科学
C-1-1) 生命の最小単位-細胞

C-2 個体の構成と機能
C-2-1) 細胞の構成と機能
C-2-2) 組織・各臓器の構成、機能と位置関係
C-2-4) 個体の発生

【授業計画】
・授業の方法
人体構造に関わる解剖学的名称、骨の構造、組織学総論に関する講義を行う。また、骨学および細胞の顕微鏡的観察に関する実習を行う。
・日程
1)解剖学習得の意義
2)人体構造の名称
3)骨の構造と名称
4)細胞の構造と機能
5)人体発生学(初期発生)
6)上皮組織、結合組織、血液、骨・軟骨組織、筋組織、神経組織
7)実習:骨学および組織学のスケッチ、顕微鏡の使用法

【学習の方法】
・受講のあり方
1)授業内容の理解に努め、ノートを取ること。
2)実物の観察に基づいてスケッチを行うこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
授業で提示された学習ポイントを整理し、テキストを熟読すること。

【成績の評価】
・基準
1)単位取得の基準は、7割以上の出席かつ筆記試験で基準点を越えること。
2)実習レポート:骨をスケッチし国際解剖学用語を全て記入したものを提出する。
3)骨学および組織学スケッチと試験の結果は、2年時の成績に加える(2年時シラバス「人体構造学(解剖1、解剖2)」を参照)。
・方法
人体構造に関わる解剖学的名称、骨の構造、細胞および組織の構造と機能に関する筆記試験を行う。

【テキスト・参考書】
テキスト:標準組織学 総論(医学書院)、骨学実習の手引き(南山堂)
参考書: 解剖学講義(南江堂)、神経科学-脳の探求(西村書店)、解剖学用語(丸善)、ウィーター図説で学ぶ機能組織学(エルゼビア)

【その他】
・学生へのメッセージ
本授業に限らず、テキストを自ら購入し熟読する習慣を身に付けること。その習慣が貴君を形作る、と心得たい。入門人体解剖学(南江堂)の一読を薦める。
・オフィス・アワー
原則として、授業終了後に随時受け付ける。
<山形大学で教えていること>
「細胞の進化」における構造および機能的な変化についても講義を行っている。

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