【授業の目的】
病原微生物の種類と特徴、感染経路、ヒトの生体防御機構について学ぶ。 看護職は感染対策において中心的な役割を担っており、さらに指導的な役割を担うことが期待されている。対象者と接するにあたり、自身の感染防止とともに感染予防の観点から正しい知識を身につけ、合理的な対応、対策を行えるように基礎知識の習得を目指す。
【授業の到達目標】
① 重要な病原微生物の性質を述べることができる。【知識・理解】 ② 重要な病原微生物の感染経路と感染の予防法について述べることができる。【知識・理解】 ③ ヒトの生体防御機構の基本について述べることができる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
病原微生物、感染経路、抗菌薬、院内感染、感染予防、滅菌と消毒、免疫
【科目の位置付け】
日々の感染防止について根拠に基づいた創造的な看護を実践するためには病原微生物の基本的な性質について理解している必要がある。そのために必須となる科目である。
【授業計画】
・授業の方法
後期の毎木曜日午後2コマ続きの13:30-15:00、15:10-16:40、全30回の講義と実習からなる授業であり、最終日にまとめと試験を実施する。
・日程
10/3 総論 10/10,17 生体防御機構 基本編1~3 10/17 化学療法の基本と臨床 10/24,31,11/7 病原微生物各論 11/7,14 実習 11/21, 12/12 免疫の異常(関根英治) 12/19 滅菌と消毒(白石正) 12/19 臨床における感染制御(森兼啓太) 1/16, 23 生体防御機構 応用編(関亦正幸) 1/30 試験とまとめ
【学習の方法】
・受講のあり方
WebClassで配布される資料を参考に自分のノートをまとめよう。授業当日は受け身で話を聞くだけでなく、自分の頭をつかって、疑問を持ちながら受講してほしい。
・授業時間外学習へのアドバイス
その日学習したことは、その日のうちに復習してノートを完成させて、自分だけのまとめノートを作ること。また、興味を持った事項について参考書や本で知識を広めたり、深めたりすること。 WebClassの知識確認まめテストを合格点が取れるまで実施すること。
【成績の評価】
・基準
①重要な病原微生物の性質について答えられるか。 ②重要な病原微生物の感染経路と予防法を説明できるか。 ③生体防御の基本的な事項を理解しているか。
・方法
Webclassで知識確認まめテストを受けて全項目合格点に達したものは本試験を受験できる。 合格には、本試験で60点以上を取ること、実習レポートが提出されていることが必要となる。
【テキスト・参考書】
<教科書> 微生物学:病気がみえる⑥「免疫・膠原病・感染症」 MEDIC MEDIA
<参考書> 上記の教科書に加えて自分に合う参考書の購入をすすめる。 微生物学:● ブラック微生物学、丸善 ● 微生物学 基礎から臨床へのアプローチ、メディカルサイエンス・インターナショナル ●シンプル微生物学、南江堂 免疫学:● Janeway's 免疫生物学、南江堂 ● エッセンシャル免疫学、メディカルサイエンス・インターナショナル
【その他】
・学生へのメッセージ
いろいろなことに興味をもって、常に疑問でいっぱいになっていてほしい。 それが解決したときの喜びは大きいものです。学ぶ楽しさを知ってほしいと思います。実習にあたって、実験用の白衣を準備しておくこと。
・オフィス・アワー
研究室に在室している場合は随時相談を受け付けます。 会議、講義や実習、出張で不在の場合や実験中で応じられない場合もあるため、確実に面談したい場合は事前予約をお願いします。
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