【授業の目的】
看護職として、援助を必要としている人やその家族とのコミュニケーションの取り方、医療チームの一員として医療職者間における円滑なコミュニケーションの取り方、などを学び、将来の看護の実践に役立つコミュニケーションスキルの基盤を醸成することを目的とする。
【授業の到達目標】
1.コミュニケーションにおける言語、パラ言語、非言語の意義を理解できる。 2.コミュニケーションの文化を説明できる。 3.ラポールの形成におけるコミュニケーションの重要性を理解できる。 4.看護面接におけるコミュニケーションスキルを理解できる。 5.医療者間のコミュニケーションの重要性を理解できる。 6.被援助者の家族とのコミュニケーションの重要性を理解できる。 7.附属病院での体験実習で医療コミュニケーションの実際に触れ、将来の看護に応用できる。 8.音楽療法による音楽による情動のゆれと治療的効果の関係を理解できる。
【授業概要(キーワード)】
言語、文脈文化、ラポール、傾聴、チーム医療、家族支援、音楽療法
【科目の位置付け】
この授業は、言葉の文化、コミュニケーションのあり方、チーム医療、音楽療法、など様々な人との関わりの持つ意義を学ぶことにより、医療従事者にとって必須のコミュニケーション能力の基礎を学ぶものである。
【授業計画】
・授業の方法
授業はパワーポイントにより行う。授業の理解を助けるための資料を配付する。 附属病院での実習は病院看護師が、音楽療法は音楽療法士が担当する。
・日程
10月2日~11月20日 毎週水曜日 3~4校時 10:30~12:00 授業内容は次のとおりです。授業の日程表は開講前に配布する。 1.コミュニケーション論総論 2.附属病院でのコミュニケーション体験学習 3.コミュニケーションの文化と性質 4.コミュニケーションのスキル 5.音楽療法 6.看護面接とコミュニケーション 7.チーム医療とコミュニケーション 8.試験とまとめ
【学習の方法】
・受講のあり方
授業内容は資料や書籍などを活用して予習と復習を十分に行い理解する。疑問点があれば、講師に積極的に質問をする。実習には積極的な態度で臨む。
・授業時間外学習へのアドバイス
遅刻や欠席をせず時間を有効に活用して効率的に学習してください。実習を自身の将来に役立ててください。
【成績の評価】
・基準
合格基準は、授業で学んだ医療者のコミュニケーションに関わる基礎的な事項について、十分に理解し論述できることである。
・方法
コミュニケーション論に関する筆記試験(100点満点)にて60点以上で合格とする。再試験は一回限り行う。 附属病院実習および音楽療法実習に理由なく欠席した場合は不合格とする。
【テキスト・参考書】
対人コミュニケーション入門 看護のパワーアップにつながる理論と技術。渡部富栄編、ライフサポート社。 看護コミュニケーション 基礎から学ぶスキルとトレーニング。篠崎恵美子・藤井徹也編、医学書院。
【その他】
・学生へのメッセージ
医療職者にとってコミュニケーションは極めて大切ですので、しっかりコミュニケ-ションの意味や取り方を身につけてください。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を齋藤貴研究室(4階)において、授業終了後(水)の12:00~13:00に設けます。所用で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。
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