【授業の目的】
「地域の未来を担う生徒たちに、地域を興す喜びと実現できる力を身につけさせる教育」を農業科教育の視点から考察し、教員の資質向上を図る。
【授業の到達目標】
1.高等学校農業科の目標や教育課程を理解し、適切に説明できるようになる。 2.農業科を設置する高校の現状を理解し、学習指導を実践的にマネージメントできるようになる。 3.地域社会や産業の課題を、農業科教育の教材として指導できるようになる。
【授業概要(キーワード)】
学び続ける教師、授業力、学校活性化、地域、自己有用感、「フットワーク・ネットワーク・チームワーク」
【科目の位置付け】
「教職に関する科目(C表)」の「教育課程及び指導法に関する科目」に位置づけられ、2単位必修科目である。
【授業計画】
・授業の方法
講義を行いながら、具体的な指導方法については、指導案作成、模擬授業、グループ討議等の演習を通じて身に付けていく。
・日程
【1日目】 (1)授業の進め方とガイダンス (2)農業科教育の特徴と実践事例 (3)教科「農業」の目標と科目の構成 【2日目】 (1)原則履修科目「農業と環境」「課題研究」の指導 (2)農業科教育の今日的課題と教育実践 【3日目】 (1)農業科の学習指導と評価 (2)模擬授業の学習指導案作成(演習) 【4日目】 (1)模擬授業及び合評会(演習) (2)授業のまとめ
【学習の方法】
・受講のあり方
(1)下記の【テキスト・参考書】及びノートパソコンは各自準備すること。なお、文部科学省「高等学校学習指導要領農業編」(海文堂出版、平成22年6月)は、書籍でもインターネットからのプリントアウトでも良い。 (2)「農業と環境」の内容から学習指導案を作成し、模擬授業(約20分間)を行うので、あらかじめ内容を理解しておくこと。 (3)模擬授業の指導には粘り強く取り組むこと。合評会には積極的に参加し、授業力を向上させること。
・授業時間外学習へのアドバイス
提出物は、必ず期限を守り精査して提出すること。特に、模擬授業の学習指導案は時間が足りなくなる可能性があるので留意すること。
【成績の評価】
・基準
提出物、模擬授業・合評会、平常点(資料や機材の準備、発問、傾聴等)
・方法
提出物(学習指導案、小課題):40%、模擬授業・合評会:30%、平常点:30%
【テキスト・参考書】
(1)文部科学省「高等学校学習指導要領解説」(海文堂出版、平成22年6月) (2)教科書「農業と環境」(出版社の指定はない)
【その他】
・学生へのメッセージ
「自分の指導力を向上させて農業科を活性化させ、意欲に富む地域の担い手を育てるんだ」という意識で臨むこと。
・オフィス・アワー
開講期間は講義終了時に対応する。それ以降は、農学部学務担当に申し出ること。
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