【授業の目的】
理科教材の研究と準備の方法,理科授業の準備と展開方法について,理科教育研究の成果や実践の報告に学びながら,実践的に検討する。
【授業の到達目標】
理科教育研究の成果を検討する方法を具体的な教材と授業例を通して習得し,理科教育の目標と教材の選択・配列法,教科書の利用法と授業の展開法を考察できるようになること。
【授業概要(キーワード)】
理科教育研究の成果,教材と授業例,理科教育の目標,教材の選択・配列,教科書の利用法,授業の展開法
【科目の位置付け】
本科目は、高等学校教員免許(理科)取得のための必修科目(教科に関する科目)である。
【授業計画】
・授業の方法
理科教材研究,授業の展開,教科書の利用法について理科教育研究の到達点を,講義用教科書,授業記録資料の検討を含む講義から学び,基礎的な理科教材のいくつかについて演習的に検討する。
・日程
1-1(理科授業の)教育常識と専門家の見かた 1-2科学と理科教材 1-3理科教科書の歴史 1-4理科教科書と授業展開 2-1科学史研究と生徒の科学史教材 2-2自然の観察教材 2-3<30倍の世界>教材の演習と検討 2-4物質認識の初歩教材 3-1力学の初歩教材 3-2化学の初歩教材 3-3生物の初歩教材 3-4郷土の自然と総合的教材 4-1分子模型づくり教材の演習と検討 4-2ものづくり教材の演習と検討 4-3理科教育研究の方法と「私の理科教育」
【学習の方法】
・受講のあり方
理科の教材研究・授業研究の成果に対して自分の考え・評価をもつこと。休む時はその時の講義内容を知ることができるようにしておくこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
教材,授業を検討するための文献を数多く取り上げるので,それらを見ることができる場所を確認し,その中のいくつかを実際に見ること。
【成績の評価】
・基準
講義内容の理解度,理科教育研究・実践報告の調査方法の習得度,教材・授業展開の検討に関わる演習の成果
・方法
講義での貢献度・演習時の作品・レポート:1/3,教材の検討に関するレポート:1/3,講義の理解度に関わる試験:1/3
【テキスト・参考書】
【テキスト】永田英治『新理科教育入門』 【参考書】文部科学省「学習指導要領」http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/index.htm,永田英治『日本理科教材史』,永田英治『たのしい講座を開いた科学者たち』
【その他】
・学生へのメッセージ
理科教育関係雑誌,理科教育書にどんなものがあるか検索,見ておくことが望ましい。
・オフィス・アワー
非常勤講師担当講義なので,休み時間および授業終了後をオフィスアワーとする。
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