【授業の目的】
農学とはどのような学問なのか、過去から現代の私たちの生存・生活・生産活動における農学の意義と課題、および山形大学農学部の教育・研究の特徴を学び、食料生産、生命科学、環境保全のそれぞれの観点から、これから農学を学ぶ者が知っておくべき日本の、あるいは世界の現状や課題等を理解する。
【授業の到達目標】
この講義を履修した学生は、農学が総合科学であることを理解し、食料生産、生命科学、環境保全のそれぞれの視点から、農学の現状や課題および今後の方向について考えることができる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
農学、生存、生活、食料問題、食料生産、生命科学、環境保全
【科目の位置付け】
この授業は、食料、生命、環境科学について総合的で幅広い知識を持つため、コース配属前の学生に対し,専門基礎導入科目を開講し、幅広い分野の教育を展開する科目です。(農学部食料生命環境学科のカリキュラム・ポリシー)
【授業計画】
・授業の方法
各担当教員が配布資料とパワーポイント等を使用して講義します。毎回レスポンスカードを提出してもらいます。
・日程
第1回 ガイダンス・農学とは? 第2回 オリジナルな農学を学ぶ 第3回 産業としての農林水産業 第4回 食料における生産と消費の関連 第5回 生活の場としての農山漁村 第6回 気象変動条件下の食料生産 第7回 スマート農業を利用した食料生産 第8回 環境負荷の少ない食料生産 第9回 生命科学の観点から見た農学 第10回 生命科学における研究法例 第11回 食品における農学的展開 第12回 生物多様性と生態系サービス 第13回 資源の持続的利用と環境保全 第14回 森・里・川・海ネットワークと流域管理 第15回 まとめ・これからの農業と農学
【学習の方法】
・受講のあり方
不明な点等は積極的に質問し、授業内容について主体的に考えることが必要です。
・授業時間外学習へのアドバイス
講義内容に関する関連事項等は自分で調べ、理解してください。なお、担当教員から事前学習・事後学習について指示される場合もあるため、その都度確認してください。
【成績の評価】
・基準
農学の意義や役割の現状、課題、今後の方向を自ら考えようとする姿勢があることを合格基準とします。
・方法
4名の担当教員が各15点満点で採点した点数と最終レポート(40点満点)の点数の合計点で評価します。各担当教員の評価方法は、レスポンス・カード及び試験あるいはレポートによります。レポートについては、課題に対する内容の適切さ、平易さ、簡潔さを評価します。評価方法と評価基準は各担当教員が講義のなかで説明します。
【テキスト・参考書】
担当教員が毎回使用するパワーポイント等の資料を配布します。 参考書:安田弘法他編著『農学入門―食料・生命・環境科学の魅力-』養賢堂 この他に、担当教員が授業のなかでそれぞれ推奨する場合があります。
【その他】
・学生へのメッセージ
農学部において食料生命環境学を学び始めるにあたり、導入となる重要な講義です。 毎回の講義に集中して受講してください。なお、成績が2年次以降所属するコース選択の際の判定材料となることに留意してください。
・オフィス・アワー
オフィスアワーについては、授業終了後にその回を担当した教員が担当します。
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