【授業の目的】
植物の形態、生理、および遺伝子に関する基礎的知識。 作物学、園芸学、林学およびこれらに関わる諸科目(栽培学、遺伝育種学、施設園芸学、農産物品質学、植物病理学など)は、植物に関する基礎的な知識を前提として授業されます。本授業は植物の形態、生理、細胞および遺伝子に関する基礎的な事項を精選して解説します。
【授業の到達目標】
植物生産に関わる諸科目を学び、理解するのに必要な植物学の基礎的知識を身に付けることを目標としています。具体的には, (1)植物の進化や細胞の機能について説明出来る【知識・理解】 (2)園芸植物や森林の生理・生態的な機能について,討議することができる【態度・習慣】
【授業概要(キーワード)】
細胞,形態,代謝,遺伝子,進化,機能
【科目の位置付け】
この授業は安全農産物生産学コース関連科目の基礎となる科目で,植物生理・生態学の基礎知識を身に付け,その後に開講するコース専門教育科目の理解力を高めるものです(農学部食料生命環境学科のカリキュラム・ポリシー).
【授業計画】
・授業の方法
講義形式ですが,一部は受講生の予習に基づく質疑応答を行います.
・日程
【西澤担当分】 第1回.植物の分類と進化 第2回.種子と茎の構造 第3回.根と葉の構造 第4回.花の構造と花芽分化 第5回.発芽,休眠,器官成長 第6回.木本植物と草本植物,維管束 第7回.樹皮と果皮の構造および試験 【松本担当分】 第8回:植物細胞の構造 第9回:光合成 第10回:呼吸と代謝 第11回:細胞と個体における物質輸送 第12回:遺伝子の発現機構 第13回:植物ホルモンの作用 第14回:環境ストレスと応答 第15回:遺伝子組換え技術の概要および試験
【学習の方法】
・受講のあり方
予め講義内容を記した資料を渡し,その資料に従って講義を進めますので,学習の方法に従って予習・復習をした上で講義に出席して下さい.
・授業時間外学習へのアドバイス
(1)事前に配布されている資料を基に,毎回2時間以上の予習・復習を行う. (2)講義で想定される質問に答えられるように,解答を準備する. (3)質問項目を準備する.
【成績の評価】
・基準
植物生理・生態学関連の基礎的な用語や概念を正確に理解出来ていることを基準とします.具体的な成績の評価は「成績の評価」欄に記載したとおりですが,概ね講義の内容が80%以上理解できることが基準となります.
・方法
担当教員ごとに平常点(20%程度),レポート又は小テスト(80%程度)の計100点満点で評価した点数を平均して成績としますが,出席が2/3に満たない場合は不合格とします.
【テキスト・参考書】
参考書:植物の系統と進化(伊藤元巳,裳華房),植物の生態(寺島一郎,裳華房),植物の形には意味がある(薗池公毅,ベレ出版), 基礎生物学テキストシリーズ7 植物生理学(三村徹郎,鶴見誠二,化学同人), テイツ/ザイガ― 植物生理学・発生学 原著第6版(リンカーン・テイツ,エドゥアルド・ザイガ―,イアン・M・モーラー,アンガス・マーフィー,講談社),その他:各担当教員が必要に応じて授業中に紹介します。
【その他】
・学生へのメッセージ
植物関連科目を学習するための基盤的な講義となりますので、内容を十分に理解できるよう予習・復習を行って下さい。
・オフィス・アワー
火曜日13:00-14:00を原則とするが,下記のメールでの問合せにも対応する(【】には@を入れる).nisizawa【】tds1.tr.yamagata-u.ac.jp
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