【授業の目的】
本講義では、近年明らかにされつつある土壌の化学的および生物学的な知見をもとに土壌生物と植物との間の相互作用、土壌中の物質循環および地球環境と土壌との関わりについて学習する。
【授業の到達目標】
(1)生物資源としての土壌に関して、土壌生化学の基礎知識を身につけることができる【知識・理解】 (2)土壌生物資源学の知識を資源利用分野への応用する能力を身につけることができる【技能】
【授業概要(キーワード)】
生化学、土壌環境、土壌微生物、物質循環
【科目の位置付け】
この授業は、土壌の化学的および生物学的な知見をもとに土壌生物と植物との間の相互作用、土壌中の物質循環および地球環境と土壌との関わりについて学習するためのものである(農学部食料生命環境学科植物機能開発学コースのディプロマ・ポリシー)。なお、本授業の受講前に基礎土壌学の受講が望ましい。
【授業計画】
・授業の方法
毎回土壌生物資源学の諸問題を順次取り上げ、土壌環境と生物の相互関係から、地球規模の環境問題と土壌中物質循環相互影響まで、学生らが理解しやすいように講義する。
・日程
1 はじめに(概論) 2 土壌生物 3 土壌環境と微生物 4 土壌バイオマス 5 土壌微生物と植物 6 土壌有機物 7 土壌中の炭素循環 8 前半のまとめ 9 土壌中の窒素循環 10 土壌炭素・窒素安定同位体の利用 11 土壌中のリン循環 12 土壌中のイオウ、鉄とマンガンの循環 13 土壌と環境問題 14 土壌汚染とその修復 15 後半のまとめ
【学習の方法】
・受講のあり方
1)教科書を購入し、本文に線を引くなどして活用する。。 2)パワーポイントで示される講義内容をノートに筆記して内容の理解に努める。
・授業時間外学習へのアドバイス
各回の講義内容の関連性を調べ、全体の内容を理解する。 授業で習った内容に関連することを図書館やネットで自分なりに調べてみる。
【成績の評価】
・基準
土壌生物資源学の諸問題に関する基本的な概念や用語を正しく理解していることを合格の基準とし、講義した内容についての習熟度を評価する。
・方法
講義への出席状況、レポートおよび筆記試験の結果により判定する。
【テキスト・参考書】
テキスト:犬伏和之編「土壌生化学」 朝倉書店、2019 参考書 :講義で参考書の一覧表を配布する。
【その他】
・学生へのメッセージ
土壌を離れて、農学はない。土壌生物資源学を履修することによって、土壌が生き物であることは分かる。 「基礎土壌学」を履修した上で受講するのが望ましい。
・オフィス・アワー
質問したい点がありましたら、遠慮なく訪ねてきてください。電子メール(cheng@tds1.tr.yamagata-u.ac.jp)による質問を受け付けます。
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