【授業の目的】
森林と化学物質との関係を,「森林環境化学」,「森林微生物化学」,「樹木成分化学」などの項目別に学習し,その知識に基づき森林の価値と機能を理解する。 化学的視点で森林を理解することが狙いである。森林資源あるいは森林環境に関心をもつ学生に,資源利用と環境保全の問題について化学的に考える機会を与える。
【授業の到達目標】
森林環境・微生物・樹木成分との関わりを学習する。森林内の環境変化,森林内の微生物,樹木成分の役割などの理解を深め,森林の環境と資源利用の基礎知識を身につける。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
環境汚染,森林微生物(キノコ),化学生態学,樹木成分
【科目の位置付け】
森林資源利用、森林環境保全の面で基礎知識となり、森林あるいは環境分野には必須の基礎知識を学ぶ。本科目は,森林環境資源の基礎知識を習得して、自主的、継続的に学習する能力を身につけるものである。(森林科学コースのカリキュラムポリシー)
【授業計画】
・授業の方法
各テーマ(森林環境・微生物・樹木成分)ごとに講義(学生との質疑応答によっても授業を進める)を行い,理解度を測るテストを行う。
・日程
1.授業の概要説明,2.森林環境化学(I),3.森林環境化学(II),4.森林環境化学(III),5.まとめとテスト, 6.森林と微生物(I),7.森林と微生物(II),8.森林と微生物(III),9.森林と微生物(IV),10. まとめとテスト 11.森林内に於ける樹木成分の役割(I),12.樹木成分の役割(II),13.樹木成分の役割(III),14. 樹木成分の役割(IV).15. まとめとテスト なお,日程と内容は状況に応じて変更もありうる。
【学習の方法】
・受講のあり方
予習と復習が重要である。 不明な点は質問し,積極的に授業に参加されたい。
・授業時間外学習へのアドバイス
参考図書,関連分野の学術書の当該項目に目を通しておく。 要点を再整理し理解する作業は、他の科目同様重要である。内容が多岐にわたるので、図書や講義の中で理解できないところがあれば,担当教員に質問すること。
【成績の評価】
・基準
各テーマについて学習し理解していること,森林の環境と資源利用について化学的基礎知識を習得しているか評価する。
・方法
3回のテストの結果、履修態度および出席状況を総合的に考慮して判定する。
【テキスト・参考書】
初回の授業で参考図書等を紹介する。 城代進、鮫島一彦(編)「木材科学講座4 化学」(海青社,1996) 大賀祥治(編)「キノコ学への誘い」(海青社,2004) 古川久彦(編)「きのこ学」(共立出版、1992) 古前 (監)「化学生態学への招待」(三共出版,1996) 秋久俊博 他 「資源天然物化学」(共立出版,2002) など
【その他】
・学生へのメッセージ
高校,大学教養課程の教科書や参考書による化学,物理学,生物学の基礎知識の復習が必要である。 講義で紹介する参考書の読破も必要であるが,化学,生物学,物理学の基礎知識を持っていることを前提として講義するので,基礎的な内容で分からない所は各自調べるか,質問すること。 有機化学に関する講義,森林資源利用学を履修していることが強く望まれる。
・オフィス・アワー
研究室では随時対応するが,事前にメールで問い合わせてください。
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