畜産の一般的な基礎知識と安全で安心な畜産物を生産するために必要な知識を身につけるため、家畜家禽の起源、定義、分類、各畜種ごとの飼養管理、飼料生産等までの幅広い知識を習得するとともに、日本の畜産が抱える課題を理解し、持続可能な日本の畜産業の今後の在り方について主体的に考える力を身につけることを目的とする。

１）畜産全般に関する基礎的な技術を述ぶことができる。【知識・理解】
２）家畜（乳牛、肉牛、豚、鶏等）ごとの飼養管理技術について説明できる。【知識・理解】
３）安全で安心な畜産物を生産することの必要性を説明できる。【知識・理解】
４）国産飼料増産の重要性を理解し、畜産と飼料生産を関係づけて討議することができる。【知識・理解】

ウシ、ブタ、ニワトリ、飼料

農学のなかの畜産学についての基礎知識を幅広く学ぶことにより、日本の畜産業の現状を理解し、今後のあり方について理論的に考察する力を身につける科目であり、農学部のディプロマ・ポリシーのうち、「食料、生命について強い探求心（３（２））」と農学部のカリキュラム・ポリジーのうち、「コースにおける専門的知識と能力（１（４））」を身につけるための科目である。

各回ごとにパワーポイントを使用し、資料も配布するが、ノートを取りながら、各回ごとに整理しておいて欲しい。

１．畜産の役割（畜産学と家畜）
２．家畜の分類と品種
３．家畜の生理・生態と飼育環境
４．飼料の生産と利用
５．家畜飼養の実際（採卵鶏）
６．家畜飼養の実際（肉用鶏）
７．まとめと中間試験
８．水田における飼料生産と利用
９．家畜飼養の実際（養豚）
10．家畜飼養の実際（酪農１）
11．家畜飼養の実際（酪農２）
12．家畜飼養の実際（肉用牛）
13．その他の家畜
14．日本の畜産が抱える問題
15．まとめと期末試験

各回ごとに分からないところは、質問カードに記載して理解を深めるとともに、受講した内容を整理し、畜種ごとに要点をまとめておく。

畜種ごとに要点をまとめることで、理解を深めることができます。また、日本農業新聞や農林水産省のホームページを閲覧し、時々の畜産関係の情報や畜産行政に目を向けていて欲しい。

畜産全般についての基礎的な事項について適切に説明できるとともに、安全な畜産物を安定的に生産するために、畜産と自給飼料の関係を理解していることを合格基準とする。

中間テストと期末テストの合計と出席状況や履修態度などを加味して、総合的に判定する。

参考書：阿部亮 編著「新版 家畜飼育の基礎」（農文協）
参考書：唐澤豊・菅原邦生・神勝紀 編「動物の飼料 第２版」（文栄堂出版）

畜産学は動物に関連する領域だけでなく、動物のエサとなる飼料や糞尿処理なども含まれる非常に幅広い学問です。これらの基礎的な知識を幅広く身につけることができる講義内容です。

普段は高坂農場にいますが、出張で不在にすることが多いため、事前にメール（urakawa3513@tds1.tr.yamagata-u.ac.jp）で連絡をしてください。