【授業の目的】
教師としての使命感と専門性を有し、豊かな心を育てる読書指導ができる司書教諭を育てる。児童生徒に親しまれ、気軽に利用できる学校図書館をめざして、その経営や具体的な方法を学校経営との関係から考察できるようにする。
【授業の到達目標】
司書教諭の任務の重要性とその可能性を知ることができるようになる。
【授業概要(キーワード)】
学校経営 学校図書館 司書教諭
【科目の位置付け】
学校図書館司書教諭資格取得のための科目であり、学校経営との関係から学校図書館の経営と司書教諭の役割について学ぶものである。
【授業計画】
・授業の方法
講義を中心とするが、本の紹介・親子読書・調べ学習など、読書に関わる指導を体験し、読書の楽しさを身に付ける。子どもの本を具体的に知る必要があることから、毎時間1~2冊の児童図書を学生が相互に紹介することを含む。
・日程
1 山形市内の学校図書館の実態 2 学校図書館の理念と教育的意義 3 我が国の学校図書館の歴史 4 教育行政における学校図書館の意義と位置付け 5 学校図書館の経営 6 学校図書館の施設設備 7 学校図書館メディアの選択と管理(印刷メディアを中心に) 8 学校図書館メディアの選択と管理(視聴覚メディア・電子メディアを中心に) 9 司書教諭の任務と役割 10 司書教諭の具体的研修 11 学校図書館の活動 12 小学校における司書教諭と図書館担当職員の活動 13 中学校・高等学校における司書教諭と図書館担当職員の活動 14 図書館の相互協力とネットワーク 15 小学校・中学校における学校図書館の展望・司書教諭の任務
【学習の方法】
・受講のあり方
司書教諭になった自身の姿を思い描きながら、「子どもの本」を知る、本の情報を収集し活用するという意識で受講してほしい。
・授業時間外学習へのアドバイス
自身の読書生活の充実を図りながら、学年の発達段階を考えた読書紹介ができるよう児童書をたくさん知る。 学校図書館、公共図書館に出向き現状を確認したり、本の選定をしたりする。
【成績の評価】
・基準
学校図書館の在り方や司書教諭の任務について、適切に説明できる。
・方法
児童図書の紹介や授業中の提出物、学期末のレポートにより総合的に評価する。 授業中の課題や提出物 50点 学期末のレポート 50点 計100点
【テキスト・参考書】
適宜プリントを配布する。 参考書:志村尚夫・天道佐津子監修 「学校経営と学校図書館、その展望」青弓社 2009
【その他】
・学生へのメッセージ
すべての学校にある「学校図書館」ですが、それを機能させるのは司書教諭です。学校経営とのつながりの中で、児童生徒の学習を支える学校図書館を運営できる司書教諭をめざしましょう。
・オフィス・アワー
授業の際に指示しますが、原則として世話教員を通じて連絡を取ってください。
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