【授業の目的】
日本の中世文学の代表的な作品である『徒然草』を読み、作品の内容、作者の思想、時代的状況などの理解を深め、日本古典文学への理解をも深めることを目的とする。
【授業の到達目標】
1 作品を相対として理解できるようになる。 2 兼好の人物像を把握できるようになる。 3 日本の中世、特に鎌倉末期・南北朝期の思想や生き方を理解できるようになる。
【授業概要(キーワード)】
中世 徒然草 兼好法師
【科目の位置付け】
教員免許状取得のための選択科目 教科に関する科目(国語) 特に古典文学入門として位置づけている。
【授業計画】
・授業の方法
基本的に受講者は対象部分を朗読し、口語訳をする。その後、補足・解説をする。
・日程
第1回: 第1段は何を言っているのか。古典と読者の関係。 第2~5回:無常とは何か。兼好の思想・態度について。(小テスト1) 第6~9回:兼好の描いた人々。中世の人間像とは。 第10~12回:兼好の人生。(小テスト2) 第13~14回:後人と兼好。小林秀雄が描いた中世。 第15回: 小テスト3及び解説。
【学習の方法】
・受講のあり方
次回に取り扱う予定の段を毎回予告するので、前もって読んだ上で、授業に臨むこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
古典作品は、現代とは常識や思想が異なっているので、授業で紹介した文献資料にも目を通すこと。
【成績の評価】
・基準
基準 1 作品を相対として理解できているか。 2 兼好の人物像を把握できたか。 3 日本の中世、特に鎌倉末期・南北朝期の思想や生き方を理解できたか。
・方法
毎回の小課題と3回の小テストの合計で評価する。 (小課題40点、小テスト20点×3)
【テキスト・参考書】
テキスト:『徒然草』(角川文庫・小川剛生訳注) 参考書:『新編日本古典文学全集 徒然草』など、注釈書・入門書については、授業時に紹介する。
【その他】
・学生へのメッセージ
徒然草は、自分なりの視点をもって読むとかなり内容に違和感や共感が出てくるので、自分だったらという視点で捉えてほしい。
・オフィス・アワー
木曜の7・8校時を予定している。なお研究室は地教2号館540研究室。
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