【授業の目的】
乳幼児の心理的発達（認知・情動・社会性・自己など）について学び、観察実習を通して乳幼児の発達の様相を実際的に理解することを目的とする。
【授業の到達目標】
（１）乳幼児期における子どもの発達の特徴を理解し、発達の基本的な概念や用語、理論について説明できる。
（２）観察実習を通して乳幼児の発達の姿に触れ、実際的な理解を深めることができる。
（３）グループで協働して観察実習に取り組み、実習成果についてプレゼンテーションを行うことができる。
【授業概要（キーワード）】
乳幼児、発達、心理学、観察
【科目の位置付け】
この授業は文化創生コースの選択必修科目であり、観察実習を通して乳幼児の発達について実際的に学ぶものである。
【授業計画】
・授業の方法
乳幼児の心理的発達について講義をした後、各自の興味関心に沿ったテーマでグループごとに観察実習を行い、その成果について発表を行う。
・日程
第１回 イントロダクション：生涯発達における乳幼児期の位置づけ
第２回 有能な赤ちゃん：新生児の認知能力／新生児模倣／共鳴動作
第３回 認知の発達：ピアジェの認知発達段階理論／感覚運動期／前操作期
第４回 認知の発達：自他の心の理解／心の理論
第５回 アタッチメントの発達：アタッチメントの起源と発達
第６回 アタッチメントの発達：アタッチメントの個人差とその要因
第７回 情動の発達：基本情動理論／情動のタイムテーブル／情動コンピテンス
第８回 自己の発達：自己認知／自己理解／自己制御
第９回 社会性の発達：仲間関係／向社会性／思いやり
第10回 遊びの発達：遊びの意義／ごっこ遊び／遊びと仲間関係
第11回 観察実習：保育所・幼稚園での観察実習
第12回 観察実習：保育所・幼稚園での観察実習
第13回 観察実習の振り返り：グループワーク
第14回 観察実習の成果発表①
第15回 観察実習の成果発表②
【学習の方法】
・受講のあり方
幼少期の経験を振り返る作業を取り入れながら、講義を進めていく。幼少期の経験と照らし合わせながら理解を深めていくことで、発達の事象をより身近に感じられるようにする。
・授業時間外学習へのアドバイス
・子どもに関するニュースや情報に注意を向け、関心を持つこと。
・子どもについての「なぜだろう？」「不思議だな」という感覚を大切にして、疑問や課題に関して意欲的に調べてみること。
【成績の評価】
・基準
授業の到達目標に準拠し、（１）子どもの発達についての基本的理解が得られていること、（２）観察実習での学びが得られていること、（３）観察実習の成果についてプレゼンテーションを行うことを合格の基準として、教員が評価する。また（３）については、学生による相互評価も行い、成績評価に反映させる。
・方法
期末レポート（観察実習での学びについてのレポート）（80点）および学生の相互評価（20点）をもって総合的に評価する。
【テキスト・参考書】
教員がスライド資料やプリントなどを配布し、必要に応じてテキストや参考書を紹介する。
【その他】
・学生へのメッセージ
本授業では、観察実習を通した子どもとの触れ合い経験を大切にしています。実習にあたっては条件がありますので、必ず初回授業のオリエンテーションに出席して下さい。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答えるオフィス・アワーを本島研究室（地域教育文化学部１号館５階）において、原則毎週木曜日（12:00～15:00）の間に設けます。
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