感情・人格心理学
 Psychology of Emotion and Personality
 担当教員:河合 輝久(KAWAI Teruhisa)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 心理援助の専門職として,人々の様々な心理的問題を援助する際,人の感情や人格の性質や仕組みについて,正しく理解しておくことは必要不可欠である。そのため,本授業では,感情に関する理論と感情が生じる仕組み,感情が行動に及ぼす影響,人格の概念とその形成プロセス,人格の類型と特性を学ぶことを目的とする。

【授業の到達目標】
 本授業の到達目標は,次の4点である。
1.感情に関する理論と感情がどのように生じるかを概説できる
2.感情が判断,行動に及ぼす影響を概説できる
3.人格の概念とその形成過程を概説できる
4.人格の類型や特性を概説できる

【授業概要(キーワード)】
感情,人格,五因子モデル,パーソナリティ障害

【科目の位置付け】
 本授業は,公認心理師法の「大学における公認心理師となるために必要な科目」として文部科学省厚生労働省が定めるものである。

【授業計画】
・授業の方法
 パワーポイントや配布資料を用いて,人の感情と人格の性質や仕組みに関する心理学の講義を行う。適宜,質疑応答の時間を設けたり,講義を通して学んだことの感想を求めたりする。
・日程
第 1回目 講義の進め方とガイダンス(感情の基礎)
第 2回目 感情の生物学的基礎
第 3回目 感情の理論(1):抹消起源説,中枢起源説,二要因説などの古典的理論
第 4回目 感情の理論(2):基本情動理論,認知的評価理論などの現今の主要理論
第 5回目 感情と判断,行動
第 6回目 感情の測定
第 7回目 共感性と援助行動
第 8回目 感情のコントロール
第 9回目 人格の概念
第10回目 知的機能の個人差
第11回目 人格の形成と変容
第12回目 人格の理論:類型論,特性論,因子論
第13回目 性格五因子論
第14回目 人格の障害
第15回目 授業の振り返りと試験

【学習の方法】
・受講のあり方
 パワーポイントや配布資料を用いた講義が中心となるため,ノートテイキングを通した内容理解に努める。講義内で質疑応答の時間を設けたり,講義を通して学んだことの感想を求めたりする場合もあることから,自らの考えを発表するよう努める。
・授業時間外学習へのアドバイス
 授業中に配布した資料や【テキスト・参考書】に挙げる文献を授業前後に読むことによって,授業内容の理解を深めることが期待できる。

【成績の評価】
・基準
 感情・人格心理学に関する概念や理論について,正しく理解し,記述あるいは論述できることを合格基準とする。
・方法
 授業参加度:小レポート及びリアクションペーパー(50点)と試験(50点)で評価する。

【テキスト・参考書】
 以下の文献を参考にした授業資料を配布する予定。
・大平 英樹 (編) (2010). 感情心理学・入門,有斐閣
・小塩 真司 (2014). Progress & Application パーソナリティ心理学 など

【その他】
・学生へのメッセージ
 まずは,授業内容から基礎知識を習得してください。その上で,疑問に思った点について,質問したり,調べたりして,主体的に学習を深めていくことを期待します。
・オフィス・アワー
 随時対応します。確実に面談したい場合には,授業終了時にお声がけいただくか,事前にメールでお問い合わせください。

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