彫刻論
 Introduction to Sculpture
 担当教員:土井 敬真(DOI Hiromasa)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
彫刻という立体芸術について、面・量感といった造形要素や芸術的特質を理解しながら学習することをテーマとする。特に日本において明治時代以降どのように西洋の彫刻という概念が導入され、根付いてきたのかを考察し、今後の彫刻芸術がどのようなものであるべきかを考察できることを目標とする。

【授業の到達目標】
日本における近代以降とそれ以前の立体芸術について考察し、現代の彫刻という概念がどのように形成されてきたのかについて述べることができる。彫刻という立体芸術について、面・量感といった造形要素や芸術的特質を述べることができる。

【授業概要(キーワード)】
彫刻、彫刻史、近代美術、工芸

【科目の位置付け】
この授業は彫刻についての基礎的な専門知識を身につけ、社会や地域における芸術文化について考察するものである。

【授業計画】
・授業の方法
日本及び西洋の近・現代彫刻作品の鑑賞を中心に講義する。日本における彫刻の歴史を学び、今後の彫刻作品のあり方を考察する。
・日程
第1回:彫刻とは何か
第2回:彫刻の特質について
第3回:彫刻の造形要素について
第4回:彫刻の素材・技法について
第5回:日本の近代彫刻その1・彫刻の導入~明治時代
第6回:日本の近代彫刻その2・工部美術学校と東京美術学校
第7回:日本の近代彫刻その3・ロダンがもたらした影響)
第8回:日本の近代彫刻その4・東洋的なものと西洋的なもの
第9回:彫刻の表現について
第10回:抽象彫刻の始まり)
第11回:西洋の近・現代彫刻その1・フランス
第12回:西洋の近・現代彫刻その2・ドイツ・イタリア
第13回:西洋の近・現代彫刻その3・イギリス・アメリカ
第14回:日本の現代彫刻
第15回:これからの日本における彫刻とは

【学習の方法】
・受講のあり方
板書やパワーポイントで示される講義内容をノートに筆記して内容の理解に努める。
・授業時間外学習へのアドバイス
(1)講義で学習した作家及び作品を美術館や作品集などで鑑賞する。
(2)作品集だけでなく、美術館や野外彫刻などで彫刻作品の実物を鑑賞する。

【成績の評価】
・基準
彫刻の造形要素や特質について理解し、彫刻という立体芸術について論述できることを合格の基準とします。
・方法
毎回の授業におけるコメントカード30%、レポート40%、小テスト30%

【テキスト・参考書】
テキスト:この授業では、担当教員が作成するスライド、プリントなどを授業で資料として配布し、都度、参考書などを紹介します。
参考書:『日本彫刻の近代』(淡交社)、『彫刻をつくる』(美術出版社)
    『彫塑 制作と技法の実際』(岩野勇三,日貿出版社)

【その他】
・学生へのメッセージ
これまであまり知ることのなかったであろう彫刻について、日本の近代彫刻を中心に講義を行ないます。
高校で美術を履修してなかった学生にも理解できる内容です。
・オフィス・アワー
・火曜日14:40~16:10(研究室)事前に必ず連絡をすること。
・連絡先:doihiromasa@e.yamagata-u.ac.jp

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