産業・組織心理学
 Industrial and Organizational Psychology
 担当教員:小倉 泰憲(OGURA Yasunori)
 担当教員の所属:理学部
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義・演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
最初に組織理解を取り上げ,産業組織・心理学の基本と組織が持っている特長や人事管理等について言及する。次にキャリア開発おいて特に重要な二つの側面である個人理解とスキルを取り上げる。最後にこれらを踏まえてキャリア支援の実際について取り上げ,組織で働く人を支えるということがどういうことなのかを把握していく。

【授業の到達目標】
1)組織理解で基本となる事柄を説明できる。
2)キャリアに関する個人理解で基本となる事柄を説明できる。
3)キャリア支援における基本的な考え方・態度を説明できる。

【授業概要(キーワード)】
組織理解,個人理解,キャリア開発,キャリア支援,メンタルヘルス

【科目の位置付け】
本科目は、公認心理師受験のために学部で受講することが定められている科目である。

【授業計画】
・授業の方法
レクチャー,個人作業,グループディスカッションを組み合わせた形式とする。
・日程
1.オリエンテーション
2.産業・組織心理学の概要
3-4.組織理解の基礎
人事管理
組織風土
組織行動
5-7.キャリアに関する個人理解
モチベーション
性格
価値観
8-9.キャリア開発に必要なスキル
コミュニケーション(傾聴とアサーション)
リーダーシップ
10-14.キャリア支援
キャリア発達とキャリアカウンセリング
職場のメンタルヘルスとその支援
ストレスとソーシャルサポート
若年労働者の職場不適応
うつ病安全労働義務
パワーハラスメントにまつわる問題
15.まとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
この授業はグループワーク・プレゼンテーションなど,学生が主体的に参加する学習活動を含む。活動内容は回ごとに異なる。
・授業時間外学習へのアドバイス
グループ活動では授業時間以外に集まるなどして取り組む場合がある。その際,グループメンバー間の連帯行動が求められる。

【成績の評価】
・基準
次の4項目について,自分の言葉で他者に説明できることを合格の基準とする。
1)組織理解
2)キャリアに関する自己理解
3)キャリア開発に必要なスキル
4)キャリア支援
・方法
後日提出するレポートで評価する。具体的な課題は授業で提示するが,上記「基準」の4項目の中から出題する。

【テキスト・参考書】
テキスト:小野田博之ら(2011)「キャリア開発24の扉」 生産性出版.

【その他】
・学生へのメッセージ
理論家だけではなく,実践家の取り組みも紹介し,組織の実態をできるだけ把握できるような授業を目指す。自分自身にかかわることでもあるので,他人事ではなく自主的に授業に参加してほしい。
・オフィス・アワー
火・水の12:00~13:00/研究室(理学部3号館A402号室)

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