【授業の目的】
やさしめの文章からスタートし、なぜそう読めるのかという論理的必然性を追求しながら、読解のプロセスに習熟することを目的とする。あわせてロシア語を通してロシアを理解し、世界を見通す方法を学ぶことも目的とする。
【授業の到達目標】
この演習を履修した学生は、 (1)辞書があれば自力でロシア語文章の読解を行うことができる。 (2)ロシアを理解する方法を、自国やグローバル社会への理解を高めることに応用できる。
【授業概要(キーワード)】
ロシア語 講読 外国語
【科目の位置付け】
ロシア語I・IIを履修済の学生を前提に、ロシア語力の基盤拡充、応用的な知識の修得をはかり、実践的な能力を身につけようとするものである。
【授業計画】
・授業の方法
受講生の到達度や関心に合わせて取り上げるテクストを決め、読んでいきます。読解のプロセスの提示と基本語彙の整理が授業の中心です。
・日程
第1回 ガイダンス 第2回~第14回 テクスト読解 第15回 まとめ
【学習の方法】
・受講のあり方
予習の段階でテキストを読み、訳文をつくってきてください。知的好奇心をたくましくし、複雑なロシア語と世界を前にしてもへこたれないで前に進んでください。
・授業時間外学習へのアドバイス
辞書を読み、文章構造を把握し、意味をつかみ、ロシア語の論理を日本語の論理で表現するために、格闘し、テクストを理解し、ひたすら音読する。語彙を地道にたたきこむ。
【成績の評価】
・基準
予習の成果で判断される知識の習得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、および参加の度合いのそれぞれの項目について判定し、その合計点を用いて判定します。具体的には、文法的理解に則った文章の構造把握、それに基づく内容の正しい理解、さらに適切な訳語の選択がおこなわれていることを合格の基準とします。
・方法
予習70点+議論・発信への参加30点 授業中に発表される予習の成果、訳読の正確性を重点的に評価します。それに、授業中での議論等への参加貢献度を加味し、両者を合算して評価します。
【テキスト・参考書】
教科書:特に指定しません。辞書は必携です。 参考書:中澤英彦ほか編『プログレッシブロシア語辞典』(小学館)。
【その他】
・学生へのメッセージ
語を読み、句を読み、節を読み、文を読み、論理を読み、ロシアを読み、世界を読み、ひとを読む。
・オフィス・アワー
学生からの質問・相談を受け付けるオフィスアワーは火曜日12時10分から12時50分です。人文社会科学部1号館の天野研究室までおいでください。その他の時間も在室時なら随時受け付けます。
|