【授業の目的】
日々生産されるロシア語活字メディアから、世の中をよく見通し、ロシアや世界の情勢把握に有益な文章を選んで読むことによって、ロシア語を、あるいはロシアを通してグローバル社会をみる目を養うことを目的とする。
【授業の到達目標】
この演習を履修した学生は、 (1)ロシアとグローバル社会の諸問題をロシア語を使って自力で調べることができる。 (2)ロシアを理解する方法を、自国やグローバル社会への理解を高めることに応用できる。
【授業概要(キーワード)】
現代 ロシア語 ロシア 国際関係
【科目の位置付け】
ロシア語I・IIを履修済であることを前提に、ロシア語の基礎力の充実、応用力の養成、現代世界をみる目を養い、実践的な外国語力を身につけようとするものである。
【授業計画】
・授業の方法
ロシアのメディアから刻々と生み出されるテキストを読み、理解し、背景を解説し、議論します。あくまでロシア語の演習ですから、読解の技法の習得、語彙の拡充が授業の中心になります。
・日程
世界もロシアも動いているので、テキストの内容は事前には決めようがありません。国際関係に関するテーマを中心に読みます。各種メディアのテキストを利用します。主に新聞・通信記事がメインとなります。 第1回:イントロダクション 第2回〜第14回:時事テクストの読解 第15回:まとめ
【学習の方法】
・受講のあり方
予習の段階でテキストを読んできてください。知的好奇心をたくましくし、複雑なロシア語と世界を前にしてもへこたれないで前に進んでください。
・授業時間外学習へのアドバイス
言語を問わず、ひとつの出来事をさまざまなメディアを通して読んでみてください。ロシア語能力向上のために、辞書を読み、テキストを理解し、ひたすら音読するのは当然です。
【成績の評価】
・基準
予習の成果で判断される知識の習得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、および参加の度合いのそれぞれの項目について判定し、その合計点を用いて判定します。具体的には、文法的理解に則った文章の構造把握、それに基づく内容の正しい理解、さらに適切な訳語の選択がおこなわれていることを合格の基準とします。
・方法
予習70点+議論・発信への参加30点 授業中に発表される予習の成果、訳読の正確性に重点をおき、議論等への参加の貢献度を加味して、両者を合算して評価します。
【テキスト・参考書】
特に指定しません。授業で紹介する関連文献を積極的に読んでほしい。辞書は必携です。 参考書:中澤英彦ほか編『プログレッシブロシア語辞典』(小学館)。
【その他】
・学生へのメッセージ
いま、ロシアがわかれば、世界を生きる楽しみは倍増します。そのための知識と方法を手に入れよう。
・オフィス・アワー
学生からの質問・相談を受け付けるオフィスアワーは火曜日12時10分から12時50分です。人文社会科学部1号館の天野研究室までおいでください。その他の時間も在室時ならば随時受け付けます。
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