近現代中国文化概論
 Introduction to Chinese Modern Culture
 担当教員:許 時嘉(HSU Shih-chia)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科グローバル・スタディーズコース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
本授業は「近現代中国の秩序再編と思想変化」をテーマとして、中国語圏社会のこの百年の歴史と文化の歩みを概観的に紹介する。映画、文学作品、映像資料の分析を通し、近代化とグローバル化とともに変貌した中国の社会と文化を理解することを目的とする。

【授業の到達目標】
中国語圏社会の近現代について、その文化的関連性を複眼的に理解する能力を身につける。近現代の中国を深く理解することにより、アジアの平和的連帯に寄与しうる知的能力・洞察力を身につけている。

【授業概要(キーワード)】
中国 政治思想 大衆文化 香港 台湾

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラ・ムマップ」を参照し、よく理解した上で履修する。

【授業計画】
・授業の方法
近現代中国の代表的な文化的事象をキーワードとして、映像や文学作品、音声資料を鑑賞・分析し、近現代中国の文化的歴史的諸相について講義する。授業中にグループ討論を不定期に実施し、中国近現代の文化的事象への理解を深めていく。
・日程
1.ガイダンス
2.清の王朝崩壊:辮髪から見る中国の政権交代
3.「民」の意味:民国革命の意義を考える
4~5.新文学運動と意義
6.文化大革命の思想と文化
7~8.映画上映(未定)
9~10.香港の歴史と文化
11~14.台湾の歴史と文化
15. 期末試験と総括

【学習の方法】
・受講のあり方
対象とするテキスト(訳文つき)をプリント資料として提供するので、講義の内容を適宜メモすること。受講生は下記のことが義務付けられている。
(1)不定期に配られたリフレクション・ペーパーへの記入(疑問点や意見、感想)が、平常点として積極的に求められる。
(2)中間レポート:1200字程度のレポートを提出すること(中国研究関連書物の読書感想文、または指定課題の小論文)
(3)期末試験(近現代中国の文化的事象に関する記述式問題。設問事前公開・資料持込可)。
・授業時間外学習へのアドバイス
近現代中国の歴史の歩みについて各自関連書籍を自発的に読んでおく。

【成績の評価】
・基準
近現代中国の文化関連の重要な出来事について自分の言葉で説明できるか、新たな視点から考えられるようになったかを、合格の基準とする。期末の筆記試験のほか、数回のリフレクション・ペーパーを課し、知識の修得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、主体的な参加の度合いのそれぞれの項目について判定し、その合計点を用いて判定する。基準は(1)近現代中国語圏社会の重要な歴史の出来事と文化的事象を自分の言葉で解説できる、(2)近現代中国語圏社会の歴史と文化発展の問題点を明確に認識できる、(3)授業に積極的に参加し、リフレクション・ペーパーとレポートで自主的な思考や感想を論述できる。
・方法
平常点(リフレクションペーパー):20点、中間レポート:40点、期末試験:40点

【テキスト・参考書】
テキスト:初回で紹介します。
参考書:授業中に適宜紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
近現代中国に関する書物を自発的に読んでおき、中国語圏社会の多様性と重層性への好奇心を培いましょう。
・オフィス・アワー
月曜12:00~13:00。ほか、在室時は随時(事前にメールにてご連絡ください)
hsu@human.kj.yamagata-u.ac.jp

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