英米文学概論
 Introduction to Anglo-American Literature
 担当教員:宇津 まり子(UTSU Mariko)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科グローバル・スタディーズコース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
イギリスの歴史と伝統をくみつつ、そして共通の課題を抱えながらも独自の文化を形成していったアメリカ社会を、文学作品を手掛かりとして理解する。

【授業の到達目標】
1) アメリカとイギリスのつながりを理解できる。
2) アメリカ内部の地域性と文化的特性を理解できる。
3) 家族をジェンダー・セクシュアリティの観点から考えることができる。

【授業概要(キーワード)】
英米文学、英米文化、文学作品の英語

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
各回ごとに以下のテーマを設定し、歴史的・文化的背景を英米の代表的な文学作品を題材にして紹介していく。講義がメインとなるが、学生には毎回文学作品の一部を英語で読んでもらい、文学的な英語表現に触れる機会も提供する。
・日程
第1回:オリエンテーション
第2回:イギリス領アメリカの背景(1)—上層の文化
第3回:イギリス領アメリカの背景(2)—下層への視線
第4回:ネイティブ・アメリカン
第5回:アフリカ系アメリカ人
第6回:小説の始まり―「アメリカ」の探求
第7回:アメリカの地域性—東と西
第8回:アメリカの地域性―北と南
第9回:7・8回のまとめ―『グレート・ギャッツビー』を題材に
第10回:家庭の天使とフェミニズム
第11回:子ども像の形成
第12回:男らしさの変容
第13回:女からの逃走
第14回:病理からクィアへ
第15回:授業のまとめと期末試験

【学習の方法】
・受講のあり方
歴史・文化の大枠の中で文学作品を見ようとする視点を持って欲しい。題材として紹介する文学作品や映画について、意見や解釈、感想を求めるため、積極的に取り組むこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
予習は求めないが、講義の内容についてはよく復習してほしい。第9回と第15回においては、そこまでのまとめとして課題に取り組んでもらうため、それぞれ前半、後半の復習が必要なことに留意してください。

【成績の評価】
・基準
知識の修得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章力)、参加の度合いのそれぞれの項目について判定し、その合計点を判定する。
・方法
具体的には、1) 授業への主体的な参加、2) 英米の文化・歴史の理解、3) それに基づいた文学作品の解釈、4) 論理的・明確な表現力を基準とし、授業への参加・貢献の状況30%、レポート70%で評価する。

【テキスト・参考書】
授業で用いる資料は教員が配布する。
アメリカの文化や歴史全体についての参考書としては、アメリカ学会編『アメリカ文化事典』(丸善出版、2018年)を薦めるが、文献は授業内でも適宜紹介していく。

【その他】
・学生へのメッセージ
授業では、題材として用いた文学作品や映画について、学生同士で話し合い、発表してもらいます。受け身ではなく、主体的に取り組む時間として、積極的に参加してください。
・オフィス・アワー
月曜日9・10校時、人文社会科学部2号館4階の研究室まで。その他の時間を希望する場合には、事前に連絡をください。

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