現代中国論
 Intoroduction to Modern China
 担当教員:赤倉 泉(AKAKURA Izumi)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科グローバル・スタディーズコース
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
中国に関する正確な理解を深めることで、グローバル社会に関する広範な視野と見聞を持ち、多文化間の相互理解に貢献できる能力を身に付けることを目的とする。

【授業の到達目標】
現代中国論を履修した学生は、
1 中国の政治、社会、外交について包括的かつ正確な情報を得ることができる。
2 日本と中国のどちらにも偏らない、バランスのとれた分析力を身につけることができる。
3 授業で学んだ内容について、自分の言葉で説明することができる。

【授業概要(キーワード)】
中国概論、日中関係、異文化理解

【科目の位置付け】
グローバル社会で活躍するために必要な知識と教養を身につけ、他者や異文化への柔軟な理解力を養成し、国際地域社会に関する高度な専門知を養うものである。

【授業計画】
・授業の方法
毎回、1つのテーマを中心に講義を行う。講義ではプリントを使用し、適宜、資料映像を用いる。また受講生は、授業時に配布されるレスポンスカードに、授業のポイントおよび質問内容などを記載し、提出する。
・日程
日程
1 講義の進め方とガイダンス。
2 現代史:現在の中国はなぜ「社会主義」と称しているか。
3 政治体制:13億の国民を統治するしくみ。憲法と共産党の支配構造。
4 社会はどのように統制されているか。言論統制、民主と自由。
5 社会問題:①公務員(共産党員)の汚職。②土地の強制収用問題。
6 社会問題:③経済格差。
7 社会問題:③経済格差。資料映像を視聴。
8 外交:米中関係、台湾問題。
9 外交:一帯一路、南シナ海の領有権問題。
10 日中関係:関係史、東シナ海(尖閣諸島)の問題。
11 日中関係:戦後処理。東京裁判で訴追された内容、日本の裁判所で認定された事実。
12 日中関係:戦後処理。靖国問題、中国の愛国教育、日本の戦争教育。
13 日中関係:観光、留学、ビジネス、文化(アニメ)など、一般の人びとの動向。
14 全体の復習:現代中国の政治、社会、外交。日中関係。
15 まとめとテスト

【学習の方法】
・受講のあり方
1 講義内容をよく聞いて、ポイントを理解する。
2 わかりにくい点は、質問して早めに解決する。
3 授業中に紹介される参考資料を積極的に読む。
・授業時間外学習へのアドバイス
1 授業内容、プリントで疑問に思ったところ、興味を抱いたところについて、質問して理解を深める。
2 日頃から新聞やニュースを通して中国、アジアの情報に触れる。
3 学内にいる中国人をはじめとする留学生と交流し、異文化理解を深める。 

【成績の評価】
・基準
以下を満たしていることを合格の基準とする。
1 中国事情について興味を持ち、現状を説明し、問題点を指摘できる。
2 授業内容を正確に理解し、自分の言葉で解説できる。
3 授業に積極的に参加し、それについてきちんと自己評価できる。
・方法
1 期末試験(記述式、持ち込み不可)60%
2 レスポンスカード40%

【テキスト・参考書】
テキストはありません。講義時にレジュメを配布し、参考文献は適宜紹介します。
主な参考文献:毛里和子『現代中国政治第3版』名古屋大学出版会。
園田茂人編『はじめて出会う中国』有斐閣アルマ。

【その他】
・学生へのメッセージ
中国は、(1)世界第二の経済大国 (2)アジア唯一の国連常任理事国、(3)世界最大の人口、(4)日本の隣国 です。非常に興味深い国ですので、ぜひ一緒に学びましょう。
・オフィス・アワー
(木)12:30ー14:20
(それ以外でも、事前にメールをいただければいつでも大丈夫です)
連絡先:izumi@human.kj.yamagata-u.ac.jp
*メールには必ず件名をつけてください。件名がないメールはゴミ箱に直行することがあります。

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