【授業の目的】
ドイツ文化を支える社会・芸術についてのテクストを読みながら、来るべき卒業論文に資する知識を身につけることが目的である。
【授業の到達目標】
・ドイツ社会がどのような問題を抱えているかを知る。 ・自らの力でドイツ語テクストを読み、そこに書かれている重要テーマについて自ら考えられるようになる。 ・それぞれが関心のあるテーマを自らの言葉でまとめて発表し、それがはらむ課題について学術的にディスカッションできるようになる。
【授業概要(キーワード)】
環境問題、政治経済、多文化共生、記憶と記録、ことばと思考
【科目の位置付け】
ドイツ文化に関する諸テクストを読み込みながら、自ら課題を発見・解決する能力を涵養し、卒業論文への橋渡しをする。
【授業計画】
・授業の方法
テクストを精読した上で、自らの考えを発表してもらう。その際、少なくとも英語文献を読める程度の語学力を持っていることが望ましい。
・日程
使用するテクストは受講者の興味も考慮して選定する。現時点で候補は以下のようなものを考えている。
第1回~第7回 文献講読(連邦制、ユダヤ人、移民、教育制度、ロマン主義、「過去の克服」、音楽と舞台芸術など) 第8回~第14回 受講生による発表およびディスカッション、特別招待講師によるレクチャー等
なお、本授業では金志成先生(早稲田大学)および木戸紗織先生(東北医科薬科大学)に特別レクチャーを依頼している。 第15回 総括
【学習の方法】
・受講のあり方
文献講読の際に自らが興味をいだいたテーマを見つけること。そのテーマに関して各自で文献を読み込み、「何が問題なのか」「日本との違いは」「日本がその文化から学べることは」などをしっかり考えてほしい。
・授業時間外学習へのアドバイス
はじめの段階でドイツ文化に関する諸テクストを受講者と共に読み進める。その後は基本的には学生たちの発表およびディスカッションに主眼を置く。したがって重要なのはドイツ語読解ではなく、プレゼンの中身とその後の態度である。
【成績の評価】
・基準
期末レポートを課し、知識の修得の度合い・理解の度合い・汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)修得の度合い・参加の度合いのそれぞれの項目について判定し、その合計点を用いて評価する。
・方法
個人およびグループによる発表およびディスカッション40%、レポート60%。ディスカッションでの態度も評価に含まれる。
【テキスト・参考書】
『ドイツ文化55のキーワード』(ミネルヴァ書房) その他の参考書は授業中に紹介する。
【その他】
・学生へのメッセージ
日本から遠く離れたドイツ文化について詳しい大学生はさほど多くない。しかしそうであるがゆえに、この場では他の授業では掴みえない知と情報を掴んでほしい。
・オフィス・アワー
人文社会科学部2号館4階摂津研究室、月曜日9:00−10:20。左記以外の日時でも、在室時には基本的に対応する。しかし緊急の会議等が入ることもあるため、Eメールでアポイントをとることを勧める。
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