英米文化演習
 Seminar on British and American Culture
 担当教員:中村隆(NAKAMURA Takashi)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科グローバル・スタディーズコース
 開講学年:2年、3年、4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
英語のリーディング能力を第一とし、他に、リスニングや英語の暗記暗唱の能力を養成する。テキストはアメリカ人の文化人類学者のベネディクトによる「日本人論」であり、他者から見た私たちという問題について考えることを目的とする。

【授業の到達目標】
初見の英語を読み、その大意を掴むことができる。英語を表情をつけて暗唱できるようになる。欧米人からどのように日本人が見えるのか、異文化論的な視点で考えることができる。

【授業概要(キーワード)】
英語、リーディング、リスニング、文化人類学、日本人論、pair work

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
文化人類学における「日本人論」の不朽の名著である『菊と刀』(ただし易しい英語に直されたリトールド版)を次のようなやり方で読んでいきます。(1)テキストを見ずに、3分ほどの英語を初見でまず2回聴き、要旨やキーワードをメモし、その内容についてpair workでディスカッションする。(2)テキストを提示するので、文字を追いながら1回聴き、続けて、オーヴァーラッピングをした後で、pair workで音読する。(3)重要な語彙と英文法の事項について調べる。(4)特に重要な英語の1-2文を暗記し、それを皆の前で暗唱する。(5)前回の学習内容が次回の小テストの課題となります。その中には、暗唱プレゼンテーションを含めます。
・日程
第1回:オリエンテーション:サンプル授業
第2回:「日本研究とは?」
第3回:「戦争中の日本人」part 1
第4回:「戦争中の日本人」part 2
第5回:「日本社会の階層」part 1
第6回:「日本社会の階層」part 2
第7回:「明治維新」
第8回:「恩と恩返し」part 1
第9回:「恩と恩返し」part 2
第10回:「義理」part 1
第11回:「義理」part 2
第12回:「名誉」part 1
第13回:「名誉」part 2
第14回:「降伏後の日本」
第15回:学期末試験

【学習の方法】
・受講のあり方
英語を初見で聴き、あるいは読むことになるので、英語に対する反応の瞬発力が求められます。そのために、緊張感を持続させることが肝要となります。英語の暗記・暗唱では、相手に聞き取りやすいイントネーションで発話することが求められます。
・授業時間外学習へのアドバイス
語彙、文法、暗唱などの予習課題にじっくり時間をかけ、周到な準備によって、英語の毎回の小テストに備えてください。

【成績の評価】
・基準
「主体的な参加の度合い」、「知識の修得の度合い」、「理解の度合い」、「汎用的技能の修得の度合い」、以上4つの項目で評価します。
・方法
小テスト40%、期末試験40%、pair workにおける協調性10%、授業への積極性10%

【テキスト・参考書】
テキスト:ハンドアウト(プリント資料)を使用
参考書1:著者:ルース・ベネディクト、書名『菊と刀』、出版社:講談社、価格:1,415円 
参考書2:著者:斎藤兆史、書名『英語達人塾』、出版社:中央公論新社、価格:756円

【その他】
・学生へのメッセージ
語学の学習は毎日コツコツとあたかも煉瓦を組み上げていくがごとく、積み上げていくものです。1つ1つの煉瓦となるのが、たとえば、日々の授業を含めて英語学習です。ベネディクトの日本人論についてはただ受けれるだけではなく、批判的な視点を持つことも重要です。
・オフィス・アワー
火曜日9・10校時。ただし、オフィスアワーの時間でなくとも、事前にメール等で連絡をいただけると、随時対応します。

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