東南アジア地域論演習
 Southeast Asian Studies: Focus on Mountain Peoples
 担当教員:今村 真央(IMAMURA Masao)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科グローバル・スタディーズコース
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
本授業では、ミャンマー北部、インド北東部、中国南西部の少数民族、とりわけ山岳民族の地で起こっている天然資源開発の諸問題に焦点を当てます。山地の少数民族がが直面している政治、経済、文化の問題を掘り下げて分析します。

【授業の到達目標】
東南アジアの「辺境」で起こっている、民族問題特に天然資源に関する問題を説明できるようになる。収集したデータを一つの問いやトピックに即して整理できるようになる。分析結果を文章でも口頭でも提示できるようになる。

【授業概要(キーワード)】
少数民族、山地民、紛争、開発と天然資源

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
本演習では、課題文献を毎週あらかじめ読んでくることが義務付けられます。履修生の積極的な参加が求められます。
・日程
第1回 イントロダクション:授業の説明
第2回 アジアの山地民:その共通性と多様性 
第3回 インド北東部の少数民族
第4回 インド北東部の少数民族 
第5回 インド北東部の少数民族
第6回 中国南西部の少数民族
第7回 中国南西部の少数民族 
第8回 中国南西部の少数民族
第9回 ミャンマーの少数民族
第10回 ミャンマーの少数民族
第11回 ミャンマーの少数民族 
第12回 ミャンマーの少数民族 
第13回 小論文初稿討論
第14回 改訂稿討論
第15回 ゲスト講師によるコメント

【学習の方法】
・受講のあり方
演習ですので、毎授業討論の形をとります。毎授業、討論に積極的に参加することが求められます。
・授業時間外学習へのアドバイス
演習なので、多くの文献を読み進めます。毎週、課題を読んで授業に臨んでください。履修生には、順番に口頭発表が課されます。また、期末に提出する小論文は、初稿に対するコメントを受けた上での書き直しが必須です。

【成績の評価】
・基準
「主体的な参加の度合い」、「知識の修得の度合い」、「理解の度合い」、「汎用的技能の修得の度合い(論理的思考力、文章表現力など)」の4つの評価基準で評価します。
・方法
記事・小論文・企画書(3000字)40%、 口頭発表30%、 授業・討論参加30%、として総合的に判断します。

【テキスト・参考書】
『ゾミア ー脱国家の世界史』ジェームズ・スコット著、『西南シルクロードは密林に消える』高野秀行著、『アヘン王国潜入記』高野秀行箸、吉開将人「苗族史の近代」、Global Witness、Environmental Investigation Agency、Transnational Instituteによるミャンマー関連の報告書(PDF)

【その他】
・学生へのメッセージ
ヒマラヤ山脈東南の山岳地帯には、目も眩むほど多様な民族がいます。この地域は、中国、ミャンマー、インドの3国に分断されてしまっていますが、少数民族の人々は越境ネットワークを維持しながら巧みに暮らしています。その一方で、 資源の乱開発にも苦しんでいます。このアジアの「裏」の人々に焦点を当てます。
・オフィス・アワー
火曜日 14:30 - 16:30 (オフィスアワー外の面談も可能です。メール等で事前にアポイントメントをとってください。)人文社会科学部1号館4階今村研究室

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