【授業の目的】
本授業では、二つのトピックを軸に国際協力のあり方を探求します。一つは、山形市に根付いた国際協力の形としてドキュメンタリー映画祭を取り上げます。もう一つは、ミャンマーに焦点を当て、この国が直面している様々な問題、とりわけ内戦に苦しむ地域での教育問題を、提携校の事例を掘り下げて分析します。
【授業の到達目標】
具体的な事例を通して、紛争解決や平和構築の諸問題を説明することができる。収集したデータを一つの問いやトピックに即して整理できるようになる。分析結果を文章でも口頭でも提示できるようになる。
【授業概要(キーワード)】
地域と国際協力、平和構築、紛争解決、難民、ミャンマー
【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。
【授業計画】
・授業の方法
本演習では、課題文献を毎週あらかじめ読んでくることが義務付けられます。履修生の積極的な参加が求められます。
・日程
第1回 イントロダクション:授業の説明 第2回 援助は必要なのか?(『うしろめたさの人類学』)① 第3回 援助は必要なのか?(『うしろめたさの人類学』)② 第4回 援助は必要なのか?(『うしろめたさの人類学』)③ 第5回 地域に根ざした国際協力事業:山形国際ドキュメンタリー映画祭① 第6回 地域に根ざした国際協力事業:山形国際ドキュメンタリー映画祭② 第7回 地域に根ざした国際協力事業:山形国際ドキュメンタリー映画祭③ 第8回 地域に根ざした国際協力事業:山形国際ドキュメンタリー映画祭④ 第9回 ミャンマー:軍事政権はなぜ終わらないのか 第10回 ミャンマー:紛争はなぜ終わらないのか 第11回 ミャンマー:少数民族は大学をつくれるか② 第12回 ミャンマー:少数民族は大学をつくれるか② 第13回 小論文初稿討論 第14回 改訂稿討論 第15回 ゲスト講師によるコメント
【学習の方法】
・受講のあり方
国家や国際協力について根本的な問いを授業で共に論じていきます。履修生からは毎週、課題を読んでくることと、討論に参加することが求められます。
・授業時間外学習へのアドバイス
履修生には、順番に口頭発表が課されます。また、期末に提出する小論文には独自調査が求められます。
【成績の評価】
・基準
この授業では、履修生による主体的な参加が不可欠です。履修生全員に口頭発表が課されます。また口頭発表に対して、聞き手は積極的に質問することが求められます。
・方法
記事・小論文・企画書(3000字)40%、 口頭発表30%、 授業・討論参加30%、として総合的に判断します。
【テキスト・参考書】
『うしろめたさの人類学』松村圭一郎 Paradigm Trap: The Development Establishment's Embrace of Myanmar and How to Break Loose by Walden Bello 他はウェブサイトで配布されます。
【その他】
・学生へのメッセージ
山形にいながらどのような国際協力が可能か具体的に考えてみましょう。
・オフィス・アワー
火曜日 14:30 - 16:30 (オフィスアワー外の面談も可能です。メール等で事前にアポイントメントをとってください。)人文社会科学部1号館4階今村研究室
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