【授業の目的】
古代ギリシャから20世紀までの西洋政治思想を辿り、その概略を講義する。デモクラシー、共和主義、保守主義、リベラリズムなどの、今日においても論争の絶えないテーマを主に取り上げ、平易に解説し、講義する。
【授業の到達目標】
西洋政治思想の歴史的な発展・変遷を辿り、その概略について基礎的知識を習得するとともに、現代政治を批判的に考察し、分析できる能力を身につける。
【授業概要(キーワード)】
デモクラシー、共和主義、保守主義、リベラリズム
【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの連関については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。
【授業計画】
・授業の方法
テキストにもとづき講義するが、講義内容が難解に堕することがないように、受講生の意見発表や質疑応答を頻繁に行い、対話型の講義を可能な限り実践したい。
・日程
1 古代ギリシャの政治思想① 2 古代ギリシャの政治思想② 3 古代ローマとキリスト教① 4 古代ローマとキリスト教② 5 中世ヨーロッパの政治思想 6 ルネッサンスと宗教改革① 7 ルネッサンスと宗教改革② 8 17世紀イングランドの政治思想① 9 17世紀イングランドの政治思想② 10 18世紀の政治思想 11 アメリカとフランスの革命① 12 アメリカとフランスの革命② 13 19世紀の政治思想 14 20世紀の政治思想 15 講義のまとめと試験
【学習の方法】
・受講のあり方
テキスト事前にをよく読んでおくこと。講義で紹介する関連文献にもできれば目を通してほしい。また次回講義で使用する原資料を配布された場合には、その資料にも目を通しておいてほしい。
・授業時間外学習へのアドバイス
講義で紹介した理論や思想を、復習するとともに、関連文献(書籍と論文)を参照しつつ、勉強してほしい。
【成績の評価】
・基準
中間と期末に2回、論述式の試験を課すとともに、授業中に受講者の質問、意見を求めることにより、知識の修得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、参加の度合いのそれぞれにつき判定し、その合計点で判定する。基準は1)政治思想史に関心を持ち、具体的な思想史的事例について説明できる。2)政治思想史の重要な概念を簡単な言葉で解説できる。3)授業に積極的に参加し、その自分自身の姿勢を正当に自己評価できる。
・方法
論述式の2回の試験で評価する。ただし、中間試験:30点、期末試験:70点。
【テキスト・参考書】
テキスト:宇野重規『西洋政治思想史』有斐閣アルマ、2013年。 参考書:S・ウォーリン『政治とヴィジョン』福村出版、川崎・杉田編著『現代政治理論』有斐閣、ほか。
【その他】
・学生へのメッセージ
一方的に講義するのではなく、受講生に意見を求めたり、指名して発言を求めたりするので、受講生の講義への積極的参加を期待する。
・オフィス・アワー
講義終了後(火、12時から)。それ以外は、人文教務担当に問い合わせること。
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