【授業の目的】
○PISA調査の結果等の資料を通して海外の教育事情に触れつつ、我が国の子どもたちにおいて育てたい資質・能力や、協同(協働)的・探究的な学びを生み出すために必要なことについて考察することを目的とする。 ○「教育方法・技術」に関する基礎的な内容を理解し、複式授業、ICT教育、「フレネ教育」をはじめとするオールタナティブ教育など、多様な教育方法の特徴について理解することを目的とする。 ○授業デザインを通して、「単元の目標」・「本時の目標」に即した教材・学習材、教具や、教育方法を工夫し、子どもの学びと教師の役割について考察することを目的とする。
【授業の到達目標】
○「教育方法・技術」に関する基礎的な内容について、習得できる。 ○情報機器及び教材の活用について、学校教育において基本となる内容について理解し、グループによる探究学習と発表においても活用できる。 ○授業における「単元の目標」と「本時の目標」を設定し、それらの目標を達成するための単元構成と、本時の授業をデザインすることができる。
【授業概要(キーワード)】
学び、協同(協働)的・探究的な学び、PISA、、ICT教育 、オールタナティブ教育、フレネ教育
【科目の位置付け】
この授業は、子どもの「学び」についての考察を踏まえ、授業実践を行う上で習得しておきたい基本的事項や教育方法について学ぶものである。
【授業計画】
・授業の方法
○映像資料も扱いながら、講義と演習を混合しながら進める予定です。 ○後半は、学生主体で協働的に探究しながらグループでの調べ学習を行い、パワーポイントで発表していただきます。Webクラスへのアップロードも、受講生自身で行なっていただきます。 これらは、情報機器に慣れ親しむことも、目的の一つとしています。
・日程
第1回 ガイダンス、「心に残る授業」についての発表・交流 第2回 「学び」について 第3回 子どもたちに求められる資質・能力 ~世界の学力調査結果より~ 第4回 フィンランドの教育事情と中学校における実践 第5回 授業における情報機器の活用/ 学習評価 第6回 我が国の複式学級における複式授業 第7回 フレネ教育における「フレネ技術」と「学習材」 第8回 海外の異学年混合学級・異年齢学級、協同的学習 第9回 オールタナティブ教育における多様な教育方法 第10回 授業づくりの構造(単元のテーマ設定、目標の設定) 第11回 授業づくりの構造(単元構成) 第12回 授業づくりの構造(本時のデザイン) 第13回 授業づくりの構造(教育技術と教材・教具、学習材) 第14回 授業の学習指導案の作成(A面) 第15回 授業の学習指導案の作成(B面)
【学習の方法】
・受講のあり方
Webクラスを利用する予定ですので、必ずWebクラスに登録してください。
・授業時間外学習へのアドバイス
・授業中に紹介する参考文献や、グループ発表で提示された参考文献や資料を、授業時間外に各自で読んで、深めてください。 ・Webクラスでアップロードされた資料は、授業時間外に目を通しておいてください。
【成績の評価】
・基準
15回のうち三分の二以上、出席していることを前提に、次のような基準に達したら合格とします。 ○中学校,高等学校の教員免許取得希望者に対して、共通して理解しておいてほしい「教育方法・技術」に関する基礎的な内容について習得し、我が国の子どもたちにおいて育てたい資質・能力について考察できること。 ○情報機器及び教材の活用について、学校教育において基本となる内容について理解し、グループ発表において活用できること。 ○授業における「単元の目標」と「本時の目標」を設定し、それらの目標を達成するための単元構成と、本時の授業をデザインできること。
・方法
15回のうち三分の二以上、出席していることを前提として、次のように評価する。 授業で指示した課題(30%)、グループによる調べ学習の発表(35%)、指導案(35%)
【テキスト・参考書】
【テキスト】プリントを配布する。 【参考書】免許取得を希望する学校種に応じて、次のものを参考にしてください。 ・中学校学習指導要領(平成29年3月告示 文部科学省) ・高等学校学習指導要領(平成30年告示、文部科学省)
【その他】
・学生へのメッセージ
・毎回、学生証をICカードリーダーにかざしてください。 ・やむを得ない事情で欠席する(欠席した)場合は、「欠席届」を提出してください。
・オフィス・アワー
事前にメールで連絡してください。日程調整をさせていただきます。メールアドレスは初回の授業でお伝えしますので、必ず確認しておいてください。
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