【授業の目的】
皆さんが毎日通っている大学は地域社会の中に深く根を下ろしています。しかしその関わりが当事者である学生自身には見えづらいことも事実です。縁あって山形大学に学ぶこととなったこの機会に、自分達の住む地域と通う大学の関係を題材に、世の中における物の見方、考え方を学びましょう。世界を知ることで改めて自分を知り、生涯の学びを豊かにする手がかりを掴むことが目的の授業です。
【授業の到達目標】
この授業を履修した学生は、 (1)大学と地域の関係について山形大学を事例に基本的な知識を得るとともに地域と大学の関係を理解する。【知識・理解】 (2)自分の関心のあるテーマを設定し、関連する情報・資料収集を行い、批判的検討を行い結論を出し、その一連の内容を口頭で他者に伝えるとともに、文章に記述して発表することができる【技能】 (3)あるテーマに対しグループ協働により課題を発見し、調査と議論を通じて課題を探求し理解を深め、結論を見出し共有していこうとすることができる。【態度・習慣】 といった力を身につけることが出来ます。
【授業概要(キーワード)】
学生主体型授業(アクティブラーニング▽●◎)、協働、コミュニケーション、実行力、大学、地域
【科目の位置付け】
この授業は基盤共通教育基幹科目「山形から考える」の一つとして、山形大学を手がかりに地域と人間との関わりを学び、それを第三者に伝える体験を通して知識を獲得し定着させます。その過程で学問の面白さを実感し、地域と人間の関係について自らの来し方行く末を見つめ直し、将来像を描くための参考となるべく実施するものです。
【授業計画】
・授業の方法
『【山形県における大学と地域の関係を主たるテーマとしたグループ協働による課題探究型学習】』を行います。 グループ協働学習により、自立した個人として社会の中で自らの能力を活かし、その役割における責任を果たすという公共精神に則った態度・志向性の養成を目指すものです。 地域と大学の関係をテーマとし、知識・理解を深めるとともに大学での学びを社会生活に応用する機会ともなります。
・日程
1.チーム分け、講義の進め方とガイダンス 2.テーマの中での考究課題の設定と全体の運営について 3.全体スケジュール、担当グループ、発表順の決定 4-7.各グループの企画発表と予備討論 8.中間報告会 9-13.最終報告会に向けての準備 14.最終報告会 15.振り返りと評価(以上は予定。授業の進捗により変化)
【学習の方法】
・受講のあり方
グループ単位での協働学習を重視します。平等である必要はありませんが公平な役割分担を心がけてください。 授業の進行等も毎回各班に振り分けます。単なる参加者ではなく学習主体としての意識を持って授業に参加してください。
・授業時間外学習へのアドバイス
グループ間でこまめな情報共有を行い、授業外での打ち合わせ等を工夫しながら協働学習を進めてください。 各人の活動内容を必ず記録し、後に参照できる形で共有し、活用するように工夫してください。このような活動記録を参照しての授業外での振り返りと方向修正は特に重要です。常に自分と自分の班がどのような経緯を踏んで現在の活動に取り組んでいるのかを認識し、次なる活動に備えましょう。
【成績の評価】
・基準
1)知的探求に対し主体的に取り組んだ。 2)「地域」と「大学」について客観的資料に基づく考察により理解を深めた。 3)グループ学習において自分の役割を果たした。 4)学びの成果を外部へ伝える発表を実施出来た。 ※4)に関連して授業外での発表を実施します。FDネットワーク”つばさ”主催の学生主体型授業合同成果発表コンテストへの参加などが予定されています。
・方法
授業への参加度、活動の成果を以下を最大として100点満点で評価する。 1.授業への自主的・主体的参加度を評価。(20点) 2.グループ活動への貢献度を学生により相互評価。(20点) 3.グループ活動の中間報告、最終報告の水準・内容を評価。(60点)
【テキスト・参考書】
この授業では、担当教員が作成するスライド、プリントなどを授業で資料として配布し、都度、テキストや参考書などを紹介します。
【その他】
・学生へのメッセージ
皆さんは大学を卒業した後、身につけた力を世の中にどのように活かすのでしょう。この授業での活動は現段階での力試しです。そして人は一人では生きていけません。人間が社会的な生き物である以上、その力を発揮するためには、様々な形で他者との協働が必要となります。 授業を通して個の力を世の中で活かす術を身につけましょう。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」は橋爪研究室(基盤教育1号館2階)において、原則、水曜日の10:30-12:00)としますが、これに限らず在室している時は随時対応します。
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