【授業の目的】
本授業では、山形をフィールドとして、過去の人類の歩みを通し、現代社会における文化や環境など様々な問題について考えることで、複眼的視野から物事を考察するための基礎的な力を身に着けることを目的としています。
【授業の到達目標】
1)山形の先史時代に関する基本的な知識を身に着け、説明することができるようになる。 2)実際の資料に基づき、自分の考えを他人に伝えることができるようになる。
【授業概要(キーワード)】
先史、考古学、遺跡、遺物、山形、学生主体型授業(アクティブラーニング)□■☆
【科目の位置付け】
この授業は、実際に遺跡を訪れ、遺物に触れることで、過去の人々の営みについて複眼的な視野に立ち考察することで、論理的に思考し、解決に導く態度を身に着けます。
【授業計画】
・授業の方法
1)講義・グループワークおよびフィールドワークを組み合わせて行います。 2)フィールドワークでは、実際に考古資料を見学し、遺跡の現地踏査をします。
・日程
第1回目 ガイダンス 第2回目 考古学とは何か 第3回目~第5回目 現地調査(山形県立博物館、西沼田遺跡公園など) 第6回目 各論(1):旧石器時代 第7回目 各論(2):縄文時代 第8回目 各論(3):弥生時代 第9回目 考古学の方法論:遺跡立地、出土遺物観察(山形大学附属博物館にて) 第10回目 遺跡巡検のための準備(1) 第11回目 遺跡巡検のための準備(2) 第12回目~第13回目 遺跡巡検(うきたむ風土記の丘考古資料館や日向洞穴など) 第14回目 先史時代の山形を考える :発表 第15回目 まとめ
遺跡巡検は、5月11日(土)と6月29日(土)の2回行います。
【学習の方法】
・受講のあり方
1)遺跡巡検や資料観察では、事前の学習が非常に重要となります。十分に準備をして授業に臨むようにしましょう。 2)グループワークでは、意識的に発言するよう心がけてください。
・授業時間外学習へのアドバイス
考古学では、テキストや参考書だけでなく、歴史博物館や郷土館などに行き、実際に考古資料を見ることが大事です。ぜひ機会を作って行くようにしてください。
【成績の評価】
・基準
1)山形の先史時代の遺跡や遺物についての基礎的な知識を身に着け、正確に理解できているか。 2)きちんとした資料に基づいて、自分の意見を述べることができるか。
・方法
受講態度:20点 事前準備課題:20点 現地実習後のレポート:30点 最終レポート:30点
【テキスト・参考書】
テキスト:適宜、プリントを配布します。 参考書:鈴木公男『考古学入門』(東京大学出版会,1988)
【その他】
・学生へのメッセージ
1)「考古学」と聞くと、ピラミッド(エジプト)やナスカの地上絵(ペルー)などを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。実は、山形にもたくさんの遺跡があります。一緒に、山形の遺跡を歩き、先史時代の山形を考えましょう。 2)実習に際して、博物館などの入館料は自己負担となります。また、遺跡巡検は必ず参加してください。
・オフィス・アワー
随時可:白石研究室(基盤教育1号館2階) 事前にメール(tshiroishi@cc.yamagata-u.ac.jp)を頂ければ、確実です。
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