【授業の目的】
文化遺産や世界遺産という言葉を耳にする機会は多いと思いますが、これらは一体なにを指しているのでしょうか。また、世界中に存在する文化遺産は、現代社会においてどのような意味や役割をもっているのでしょうか。この問題について文化人類学の視点や切り口からアプローチし、考察していきます。
【授業の到達目標】
文化遺産についての基礎的な考え方を理解する。 現代社会において、多種多様に存在する文化遺産のあり方や問題点、その社会的位置づけを文化人類学的に考察することができるようになる。
【授業概要(キーワード)】
学生主体型授業(アクティブラーニング▽■◎)、文化遺産、世界遺産、現代社会
【科目の位置付け】
この授業は、文化遺産を一つの手掛かりとして人間社会の多様性や普遍性について学習し、他者(あるいは他者を通じて自己)を理解するための視点や手がかりを習得するものである。
【授業計画】
・授業の方法
はじめに、パワーポイントやテキストを用いて、文化遺産に関する基礎的な概念や考え方などを解説します。その後で、テーマを選んでグループワークと成果発表を行います。
・日程
1.ガイダンス(講義の流れと評価方法など) 2.文化遺産とはなにか 3.文化遺産と世界遺産 4.文化遺産をめぐる諸問題 5.文化遺産と文化人類学 6.まとめ:テーマの選択とディスカッション 7.2-5のテーマに基づいたグループワークと発表、ディスカッション 8.総括(試験をふくむ) ※理解度や質問・コメントなどに応じて授業の進行を調整することがあります。
【学習の方法】
・受講のあり方
ただ漠然と講義をうけるのではなく、問題を自分にひきつけながら講義を聞いてください。講義内容からグループワークのテーマを選んでもらいます。質問やコメントはいつでも歓迎します。質疑応答やディスカッションには積極的に参加してください。
・授業時間外学習へのアドバイス
配布するプリントやノート使って復習してください。参考書の対応する章を読むとより理解が深まるでしょう。
【成績の評価】
・基準
文化遺産をめぐる基礎的な考え方や、文化遺産をめぐる諸問題について理解できているのかどうかを、評価の基準とします。ディスカッションに基づくレポートと期末テストによって判断します。
・方法
ディスカッションに基づく小レポート(2回、合計50%)、および期末テスト(50%)で評価します。授業中の質疑応答やディスカッションへの積極的な参加、コメントペーパーによって加点することがあります。
【テキスト・参考書】
参考書 飯田卓(編)2017 『文明史のなかの文化遺産』臨川書店 関雄二 2014『アンデスの文化遺産を活かす―考古学者と盗掘者の対話』臨川書店
【その他】
・学生へのメッセージ
授業で扱ったテーマを、常に自分にひきつけて考えてください。また、それを通じて、自分や自分がいる社会について考えてみましょう。
・オフィス・アワー
水曜日12:50~14:30 (山本睦研究室、人文学部2号館4階) これ以外の時間帯での面談を希望する場合はメールで連絡してください。
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