【授業の目的】
地域づくりは、地域の問題を明らかにし、計画的に解決していくことです。そのためには、地域住民が同じ問題意識を共有しお互いに協力しながら取り組んでいくことが大切になってきます。地域の問題は、地域の現実を直視することによって見えてきます。本授業は、学生主体型授業であり、山形県を対象として多種多様な地域の現状を把握する方法論を学び、県内各地で展開されている地域づくりについて考えていきます。さらに、身近な地域(山形市大曽根地域を予定)を題材として地域づくりの実習を行います。特に、地域づくりにとって重要な構成要素である計画作成(Planning)・事前評価(Simulation)・実行(Do)・事後評価(See)という4つの部分について現地視察・調査を踏まえて構築できるようになることが目的です。
【授業の到達目標】
① 山形県内の多種多様な地域さらには地域づくりについて理解することができる。 ② 実習をとおして地域に内在する問題を把握するための知識と方法論を習得することができる。 ③ 地域づくりで重要な4つの方法論(計画作成・事前評価・実行・事後評価)を学び具体的に活用することができる。
【授業概要(キーワード)】
地域づくり・学生主体型授業・計画・事前評価・実行・事後評価
【科目の位置付け】
本授業では、山形県内の多種多様な地域さらには地域づくりについて理解することにより地域の問題を把握するとともに、地域づくりの方法論を学びます。さらに、地域づくりを考えることを通じて、人間力の必要性、幅広い教養の必要性、社会的責任の大切さを学び、社会で生きていくことの意義、現実社会での協力と分担、将来を考える重要性を意識するものである。
【授業計画】
・授業の方法
県内各地の多種多様な問題を取り挙げ整理し、これらの問題に対応し県内各地で実施されている地域づくり事例について講義するとともに、具体的な地域を対象とした実習・ワークショップ・討論を行い、現地社会で展開されている地域づくりの実態と比較しながら地域づくりに対する理解を深めていく。なお、講義においては、質疑応答の時間も組み入れ、その都度議論できるようにする。
・日程
主要なテーマと順序は次のとおりとする。なお、事業実施期間は、8月8日(木)~10日(土)とし、第6回~第10回の実習は8月9日(金)に行う。 第1回目 オリエンテーション(授業内容の説明と進め方)【講義(質疑応答)】 第2回目 山形の農山漁村を取り巻く問題と地域づくり【講義(質疑応答)】 第3回目 山形の商工観光を取り巻く問題と地域づくり【講義(質疑応答)】 第4回目 山形の少子高齢化社会を取り巻く問題と地域づくり【講義(質疑応答)】 第5回目 現地視察・研修の取り組み方法【講義(質疑応答)】 第6回目 現地視察・調査(1)【実習】(現地は山形市内大曽根地域を予定) 第7回目 現地視察・調査(2)【実習】(現地は山形市内大曽根地域を予定) 第8回目 現地視察・調査(3)【実習】(現地は山形市内大曽根地域を予定) 第9回目 現地視察・調査(4)【実習】(現地は山形市内大曽根地域を予定) 第10回目 現地視察・調査結果の整理・まとめ【実習】 第11回目 現地視察・調査結果の整理・検討(1)【ワークショップ】 第12回目 現地視察・調査結果の整理・検討(2)【ワークショップ】 第13回目 今までの授業から学んだことに対する討論(1)【議論】 第14回目 今までの授業から学んだことに対する討論(2)【議論】 第15回目 まとめと補足【講義(質疑応答)】
【学習の方法】
・受講のあり方
1) 事前に配布した資料に目を通してくる。 2) 必要に応じてパワーポイントで示した講義内容を記録する。
・授業時間外学習へのアドバイス
1) 授業を通じて関心を持ったことは、関連する参考文献等により内容を深める。 2) 授業時間以外でも、授業に関することで理解できないことは質問し確認しておく。
【成績の評価】
・基準
1) 基本的に、評価は「受講態度」「実習・ワークショップ・討論への参加状況」「理解度」の3点で評価する。 2) 受講態度では、出席数3分の2以上、取り組み態度等を見て評価する。 3) 実習・ワークショップ・討論への参加状況では、「積極的に参加しているか」「有効な発言をしているか」「討論を進めるための努力をしているか」等を見て評価する。 4) 理解度は、提出された小レポート(1,600字程度)の内容によって評価する。小レポートの作成については別に指示する。
・方法
受講態度20点+実習・ワークショップ・討論50点+小レポート点30点=合計100点
【テキスト・参考書】
テキストはこちらで独自に作成した資料とする。参考書は必要に応じて指示する。
【その他】
・学生へのメッセージ
地域の問題を知ることは、そこで展開される地域づくりの中心的な題材を見つけることになる。地域づくりは、全国どこでも取り組まれており、地域住民が自ら参加し自ら取り組むものである。このことは、正に、地域で生きることであると言える。この学生時代に、地域を考えるとともに地域づくりを学び、地域で生きるということはどうゆうことかについて考えてみてはどうか。皆さんの学びをできる限りサポートしたいと思います。
・オフィス・アワー
質問・相談のある方はメール・電話等で連絡を下さい。直接、お会いしたい場合は、面会場所を決め対応します。遠慮せずに連絡してください。 TEL:023-628-4791 e-mail:mm2019@e.yamagata-u.ac.jp
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