【授業の目的】
自然豊かな最上広域圏でのフィールドラーニングを通して,地域の文化や歴史,自然等だけでなく,過疎化,少子高齢化等の現代日本が直面する諸問題を地域の人たちと共に学び,実践的な視点から知識を獲得し,山形から日本,世界及び過去から,現在,未来の空間及び時間軸で現象を把握する力を養う。
【授業の到達目標】
課題発見能力,課題探求能力,プレゼンテーション能力,コミュニケーション能力,行動力,社会性の基礎的な力を身につけること。
【授業概要(キーワード)】
山形,エリアキャンパスもがみ,地域社会,プレゼンテーションスキル,学生主体型授業(アクティブラーニング,▽▼●★☆
【科目の位置付け】
基幹科目における「山形から考える」という領域の科目です。基盤教育の基本姿勢(人間力を育成し、自律した個人として社会における責任を果たす態度・志向性を身につける)を最上広域圏というフィールドで直接的に身につけることができる。
【授業計画】
・授業の方法
この授業は,各自が以下のプログラム(①~⑮)から1つを選択して受講する。受講の流れは以下のとおり。 1)オリエンテーション 2)事前学習 3)1泊2日フィールドラーニング(1回目) 4)中間学習 5)1泊2日フィールドラーニング(2回目) 6)最終レポート 7)活動報告会に向けた説明会・練習 8)活動報告会での発表 〔プログラムリスト〕(予定) ①「新庄まつりとオレ」~日本一の山車行列~(新庄市) ②「作陶に挑戦!」新庄東山焼の世界(新庄市) ③地域の資源を活かし山屋の魅力を探る(新庄市) ④マルシェ“本活プロジェクト”~本と人をつなげる出前図書館~(新庄市) ⑤山間地の宝物を探そう(金山町) ⑥森と人との共存を考えるⅠ~山間地の歴史を探り地域振興へ~(金山町) ⑦最上町の人・自然・文化に触れよう1(最上町) ⑧里地里山の再生1(舟形町) ⑨田舎体験で考える ~豊かな暮らしをつくる生き方働き方~(真室川町) ⑩子どもの自然体験活動支援講座1(真室川町) ⑪大蔵村の生活と伝統の継承(大蔵村) ⑫鮭川の歴史・文化探訪(鮭川村) ⑬戸沢村の超元気印!幸齢者集団の生き様に学ぶ(戸沢村) ⑭里山保全と山菜料理(戸沢村) ⑮創作太鼓と伝承野菜栽培(戸沢村)
・日程
4月8日(月)16時30分~,基盤222教室,221教室プログラム説明会(プログラム選択希望調査を同時に行う。) 4月23日(火)16時30分~,基盤221教室 オリエンテーション(プログラム顔合わせ・役割決め・フィールドラーニング上の留意点について) 5月11日(土)~7月14日(日)フィールドラーニング活動期間 7月26日(金)16:30~,基盤221教室活動報告会
【学習の方法】
・受講のあり方
1)安全第一を心がけ,積極的に活動に参加してください。 2)専門分野の方法論や数値的なデータだけではなく,フィールドラーニング(あるく・みる・きく)で集めたデータをもとに考えるよう心がけてください。「現場で考える」「体で考える」(もちろん頭も使います)ことが合言葉!そして,自分の想像力を大事にしてください。
・授業時間外学習へのアドバイス
1)オリエンテーションで配布される「しおり」を熟読し,内容を理解して授業に臨んでください。 2)オリエンテーションでの詳細説明に基づき①事前学習,②中間学習,③最終レポートに取り組んでください。また,フィールドラーニング中はこまめに記録ノートを作成するよう努めてください。 3)フィールドラーニング終了後,活動報告会に向けて準備を進めてください。方法については説明会を開催し,発表指導を2回行います。 4)後期科目(応用と学際)と連続して取得することも可能です。そのため、四季を通して最上広域圏を比較体験することができます。
【成績の評価】
・基準
1)地域での活動により課題を発見し,探求により深め,活動報告会の発表により他者に伝える事が出来たかどうかを評価の基準とする。 2)一連のグループ学習の中でコミュニケーション能力や主体的学習力,社会性などを発揮できる事を評価の基準とする。
・方法
フィールドラーニング活動への参加度30%/活動報告会での発表の完成度20%/現地講師による活動評価 40%/受講生による相互評価10%
【テキスト・参考書】
参考書:オリエンテーションで配布する「しおり」を参照するほか,活動中に地域で配布される資料を活用する。
【その他】
・学生へのメッセージ
最上広域圏は,学生諸君を温かく迎え入れてくれるでしょう。是非,もがみを見て,聞いて,感じて(味わって),「共生の森」のパワーを体全体で吸収してきてください。 本授業は宿泊や実技体験を伴いますので,参加費が必要となります。(詳細は,プログラム説明会の際に説明します。)
・オフィス・アワー
調査研究等で不在になる場合があります。適宜対応致しますが、事前にアポイントをとっていただくことを推奨します。taka.abe@cc.yamagata-u.ac.jp(基盤1号館2階阿部研究室
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