サイバーサイコロジー(学際)
  Cyber ​​psychology (Interdisciplinary)
 担当教員:加納 寛子(KANOH Hiroko)
 担当教員の所属:学士課程基盤教育機構
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
SNSの普及に伴い,フェイクニュースやネットいじめの問題が増加している.フェイクニュースにより選挙がゆがめられるなどの影響も出ている.なぜ人々はネット上でアグレッシブな行動をとるのか,不用意にフェイクニュースをリツイートしてしまうのか,ネット上の人々の行動と心理について考える.

【授業の到達目標】
フェイクニュースやネットいじめの背景にあるサイバー空間での人の心について理解できるようになる.
フェイクニュースを見た時の適切な対応ができるようになる.
ネットいじめを見た時の適切な対応ができるようになる.
ネット上のトラブルを未然に回避しつつ,SNSなどのツールを使用できるようになる.

【授業概要(キーワード)】
SNS、フェイクニュース、ネットいじめ

【科目の位置付け】
情報社会で生きるために学ぶべき教養として位置づける教養科目である。

【授業計画】
・授業の方法
前半・・・指定した書籍や文献を購読し、内容の理解と、それについてのディスカッションを行う。
後半・・・前半から学んだことや前期の授業で学んだことを踏まえ、我が国で実践するためのプログラムを作成し、評価実験を通して最適なプログラムを提案する。
・日程
第1回 オリエンテーション
(第2回目までの課題:受講希望者は、オリエンテーションで指定した課題を提出する。第1回を欠席した場合も同様。)

第2回~第8回 文献購読とディスカッション
第2回 ネットいじめの事例をもとにディスカッション
第3回 テキストPp.11~36を読んで
第4回 テキストPp.37~64 を読んで
第5回 テキストPp.65~83を読んで
第6回 テキストPp.84~100を読んで
第7回 テキスト第2部第3部を読んで
第8回 フェイクニュースの事例をもとにディスカッション
第9回 ネットいじめに関する調査データを分析し考察する
第10回 フェイクニュースに関する調査データを分析し考察する
第11回~第13回 フェイクニュースやネットいじめの問題について、様々な理論を踏まえた解決方法を考え、レポートにまとめる。
第14回 フェイクニュースやネットいじめを未然に防止するためには,その解決方法を広く普及させる必要がある.レポートの内容を,県内の高校生など受講生以外もオープンに発表し,未然に防ぐ解決法を普及させると同時に,世代の異なる人からの意見を聞き,多様な見方考え方を学ぶ.
第15回 全体のまとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
出席は重視しませんが、課題の締め切りは重視します。文献購読に関しては、授業が始まる前までに文献を読んできて、授業中はディスカッション中心に進める。
・授業時間外学習へのアドバイス
反転学習のスタイルをとっています。復習が不要なわけではありませんが、予習重視です。

【成績の評価】
・基準
ネットいじめに関わる概念を理解し、問題の構造を認識できるようになること(30点)については、主に前半の文献購読の中で評価する。
様々な理論を踏まえた、解決方法を身につけること(30点)については、主に、後半の中で評価する。単に自分の提案をするだけでは、身につけたことにはならない。他の人の提案をきちんと聞き理解し、相互学習を通して、身につけているか否か判断する。
・方法
フェイクニュースやネットいじめの背景にあるサイバー空間での人の心について理解し、問題の構造を認識できるようになること(30点)。
フェイクニュースやネットいじめの調査データを分析し考察できる(40点)。
様々な理論を踏まえた、解決方法を身につけること(30点)。

【テキスト・参考書】
[テキスト]『ネットいじめの構造と対処・予防』、加納 寛子 (編著)内藤朝雄・西川純・藤川大祐〈著〉、金子書房
[参考書]加納寛子(2010)『チャートで組み立てる レポート作成法』丸善

【その他】
・学生へのメッセージ
千利休の思想に[守・破・離]の思想があります.1年生の教養科目は,[守]の部分が中心です.まずはテキストや,文献・新聞などを読むことができるようになってください.また,ディスカッションで意見を述べるときには,思いつきの意見ではなく,エビデンス[根拠]を明確にした意見を述べられるようにしてください.

ホームページ:http://pbdspace.kj.yamagata-u.ac.jp/
・オフィス・アワー
特に定めませんが、質問のあるときは、メール等でアポイントを取って下さい。

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