人間の生活と食の安全・安心Ⅱ(山形から考える)
 Human Life and Food Safety II (Thinking Outside Yamagata)
 担当教員:長谷 修(HASE Shu), 小笠原 好宣(OGASAWARA, Nobuyoshi), 角田 憲一(KAKUDA Kenichi)
 担当教員の所属:農学部食料生命環境学科アグリサイエンスコース
 開講学年:1年,2年,3年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
戦後の食糧不足の時代を乗り越えて、豊かな食生活が保障されているかに見える現代の日本において、食の安全と安心に対する関心が高まっております。本講義では、農学の領域にある植物病理学、園芸学、栽培土壌学的な視点から食の安全と安心の意味を学ぶことを目的とします。また、山形県を含む地域の関連事例を紹介し、地域の視点からも学ぶことを目的とします。

【授業の到達目標】
農学を特に専門としない学生でも十分に興味を持てるトピックスを取り上げて、食の安全と安心に関わる基本的な知識が得られるようになります。

【授業概要(キーワード)】
農業、食の安全と安心、植物保護学、園芸学、栽培土壌学、地域(山形),科学的根拠

【科目の位置付け】
この授業は農学の領域の植物病理学、花卉園芸学、栽培土壌学の視点から人間の生活と食の安全安心について考察し、その重要性を総合的に習得するものです。

【授業計画】
・授業の方法
植物病理学、花卉園芸学、栽培土壌学を専門とする3人の教員が、それぞれ5回ずつ講義を分担して担当します。
・日程
植物病理学、花卉園芸学、栽培土壌学を専門とする3人の教員がそれぞれ5回担当します。
・日程 (担当の順番は変更することがあります。)
1〜5回 「植物保護学の視点から見た人間の生活と食の安全安心」(長谷)
・作物病害
・農薬
・減農薬病害防除
・遺伝子組換作物
・試験とまとめ
6〜10回「栽培土壌学の視点から見た人間の生活と食の安全安心」(角田)
・化学肥料と食の安全
・化学肥料とは何か
・有機物と無機物
・化学肥料と食の安全ー環境ー資源
・試験とまとめ
11〜15回 「園芸学の視点から見た人間の生活と食の安全安心」(小笠原)
・園芸生産の特徴
・生産者・消費者への安全安心
・環境への安全安心
・安全安心のための取組み
・試験とまとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
食の問題について積極的に自分の意見を持つ姿勢で授業に臨んでください。
・授業時間外学習へのアドバイス
ガイダンス時にお知らせします。
その日の授業のテーマに関連した本には積極的に目を通してください。

【成績の評価】
・基準
3つの学問分野の視点(植物病理学、園芸学、および栽培土壌学)から捉えた人間の生活と食の安全と安心の基本的な概念や用語について、正しく理解して適切に説明できることを合格の基準とします。
・方法
植物病理学、園芸学および栽培土壌学の3つの視点を評価項目としてそれぞれ100点満点で試験し、その平均で評価します。各評価項目は約33%です。試験の形式は記述式で、ノート類の持ち込みは不可です。

【テキスト・参考書】
テキスト・参考書は特に指定せず、授業の中で随時、紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
授業担当者によって違った視点からの問題提起がなされると思いますが、それらを基にして皆さんが自分自身の考え方、ものの見方を深めてください。
・オフィス・アワー
リモート講義なので、電子メールでの対応になります。全般的な内容は長谷に連絡してください。授業内容の質問は各担当教員に連絡してください。連絡先はガイダンスで説明します。

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