【授業の目的】
内陸アジアの歴史、特に13-19世紀のモンゴル史を中心に講義する。 モンゴル帝国の歴史的意義と帝国崩壊後の変化、清朝による領域支配がモンゴルひいては内陸アジア・東アジア世界に与えた影響とその意義を学ぶことで、多角的な東アジア史像の獲得を目指す。
【授業の到達目標】
内陸アジア史について、モンゴル帝国から清朝崩壊までの通時代的な知識を身につけ、さらに現代遊牧民などを幅広く学ぶことで、東アジアを多角的に考察することができるようになる。
【授業概要(キーワード)】
モンゴル帝国、遊牧民、清朝
【科目の位置付け】
13-19世紀のモンゴル史を題材に、アジアの歴史・文化の多様性を考える教養科目である。
【授業計画】
・授業の方法
基本的には講義形式で行う。プリントを中心に映像資料も多く用いる。また受講者との質疑応答も重視する。
・日程
以下の内容を予定している(毎回の出席カードで受講者の質問を受け付け、それによって講義内容を適宜変更することがある)。 (1)モンゴル遊牧社会への視座 (2)モンゴル帝国の国家構造 (3)モンゴル帝国崩壊後の内陸アジア (4)越境する華人とモンゴル、満洲の台頭 (5)清朝統治下のモンゴル社会 (6)清朝崩壊後のモンゴル
【学習の方法】
・受講のあり方
講義形式でおこなうが、板書を写すだけでなく、口頭で述べた内容などもメモすること。疑問点や問題点は、授業中に配る出席カードに積極的に書き込むこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
講義内容をきちんと復習し、不明な点は講義後でも積極的に質問すること。紹介された専門書を中心に、できるだけ多くの参考文献を読むこと。
【成績の評価】
・基準
到達目標について、以下の2つの基準を満たしているかによって判断する。 基準1:授業に積極的に参加し、講義内容を網羅的に理解する。 基準2:講義内容を自分の言葉で論理的に説明できる。あるいは、講義を手がかりに独自の視点で問題を設定し、深い考察ができる。 基準1は毎回の出席カードなどによって判定する。基準2は学期末テストないしはレポートによって判定する。
・方法
主に学期末テストもしくはレポートの内容を評価する(70%)ほか、毎回の授業における姿勢なども平常点として評価する(30%)。
【テキスト・参考書】
テキストはプリントを配布する。参考書は以下のものを中心に授業時に適宜紹介する。 宮脇淳子『モンゴルの歴史』刀水書房2002年 岡田英弘『康煕帝の手紙』藤原書店、2013年
【その他】
・学生へのメッセージ
講義では、高校教科書にはほとんど載っていない内容を多く扱うが、最低限、高校世界史の知識は必要とするので、予習・復習をしっかりすること。
・オフィス・アワー
火曜日 14時40分~16時30分 中村研究室(人文学部2号館4階)
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